新成人が誕生した今から20年前、1998(平成10)年の厚木市ではいったいどんなことが起きたのか。当時の本紙紙面や厚木市の広報などから振り返る。
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1月8日、15日と2週続けての大雪で始まった98年。20年前の成人式当日は、午後10時、依知で20cmの積雪を記録した。雪が降りしきる中、厚木市文化会館で成人式が開催されたが、参加率は36・8%と低迷した。
船木和喜選手や原田雅彦選手ら、スキージャンプなどで盛り上がった冬季長野オリンピックでは、市内温水西の神崎進さんがショートトラックスピードスケートの審判を務めた。
スポーツに沸く
神奈川県で43年ぶりに第53回国民体育大会「かながわ・ゆめ国体」が開催された。厚木市内ではソフトテニス、ソフトボール、弓道の3種目が行われた。
ソフトテニスは市営南毛利テニスコートを会場に、48チーム・336人が参加。ソフトボールは市営及川球技場で成年男子一部14チーム・182人。弓道は荻野運動公園特設国体弓道場で103チーム・412人が激戦を繰り広げた。
それぞれの会場では式典を盛り上げようと、吹奏楽隊の演奏などさまざまなアトラクションが用意された。
その中で厚木商業高校3年(当時)の鈴木由香さんは、少年女子ソフトボールの神奈川チームのキャプテンとして参加し優勝。春の選抜、インターハイと3冠を達成した。
大厚木カントリー倶楽部では、ガン撲滅基金ゴルフ東西対抗競技大会が行われた。プロとアマチュアの総勢48人の選手が東西にわかれて行う団体戦で、尾崎将司プロや明石家さんまさんらが出場した西軍が勝利。1万1048人が訪れ、国道412号線は一時大渋滞になる盛況ぶりだった。約1300万円の収益金が集まり、高松宮妃癌研究基金に寄付された。
国体に合わせて
厚木市と、その友好都市であるアメリカ・コネチカット州のニューブリテン市、中国の揚州市、秋田県横手市、埼玉県狭山市の、それぞれの市長と議長らによる友好都市あつぎサミットが開かれた。友好都市交流が始まって15年の節目を祝い、国体に合わせて行われたもの。地球環境に関する問題を共通の課題として捉え、「友好都市あつぎサミット共同宣言」を発表した。厚木市で行われる初めての国際会議だった。
また1976(昭和51)年に誕生した本厚木駅南口広場の整備も行われた。供用開始前の本厚木駅の利用者数は1日約16万人、そのうち南口利用者は3万6000人だった。
現在では一般公開されている古民家・岸邸が市に寄贈された。木造2階建ての寄棟造瓦葺で、1891(明治24)年建造とみられている。寄贈を受けて市が修復し、庭園や敷地を借り受け1999(平成11)年4月から一般開放。同年7月に有形文化財に指定された。
昨年19回目を数えた、県央地区を中心とした公募展「厚展」の準備会が発足された。第一回の厚展は翌年に開催されている。
同年のNHK大河ドラマ「徳川慶喜」のタイトルバックには、幕末の厚木を写した、現在の東町付近と飯山観音へ続く庫裡橋付近の2枚の写真が登場した。
東京農業大学厚木キャンパスが新設されたのもこの年。初年度は農学部の学生506人が通った。
市の施設では、2月に市役所庁舎西側の駐車場が拡張。県立厚木青少年会館の廃止にともない、厚木シティプラザ内にあった市勤労福祉会館が移転し、5月に市勤労福祉センターとして開所。なお2014(平成26)年4月に、中心市街地の公共施設再配置計画に基づき閉館した。その後、同地には厚木南公民館・厚木南地区市民センターが建設された。8月には玉川野球場の改修工事が終了。夜間照明施設の設置もされた。9月には総合福祉センターに市子育て支援センターがオープン。現在はアミューあつぎ8階にある「もみじの手」が役割を担っている。また、前年に閉館した寿図書館を改修し、11月に郷土資料館が誕生した。
なお、文化会館と、移動図書館「わかあゆ号」が今年で40周年を迎える。
○参考資料/広報あつぎ
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