浄土宗法雲寺(厚木市酒井)で10月29日、秘仏の薬師如来が12年ぶりに寅年の御開帳を迎えた。堂内で市の無形民俗文化財でもある双盤念仏が行われ、息の合った鉦(かね)の音が響いた。
双盤念仏は400年の歴史があり、現在は法雲寺酒井双盤講が安全祈願や先祖供養のために受け継ぎ「お十夜」の法要で響かせている。同寺のほかにも双盤念仏があったものの、戦争で中止された。ルーツは鎌倉の大本山光明寺と言われ、この秋の「十夜法要」の双盤念仏には厚木の講も加わっている。
10人ほどのメンバーは例年9月から11月になると法雲寺で練習を重ねる。本番は長時間に及ぶ。太鼓と、1番から4番まである鉦を叩くが、 4番だけ音がやや鈍い。打ち方もパーンと響く「生きる音」と、響かせない「死ぬ音」など様々だ。楽譜は特になく、メンバーは「シャン、リンリン」などの表現で体にしみ込ませてきた。メンバーの二見政宏さん(77)は「全員60歳以上だが、興味を持ってくれる若年層もいる。(自分も)昔はやらされて習いに来たが、今回は御稚児さんも賑やかで、やってよかった」と語った。
薬師堂の前には柱のような角塔婆も立てられ、白い糸で仏像と結ばれた。塔婆に触れる事で仏に触れることになるという。この日は近隣の子どもたちが稚児供養に参加。寺の周辺を列になって歩き、薬師堂で仏前に花を捧げながら一生の健康などを祈った。初めて参加した石井璃子さん(10歳・相川小)は「緊張したけれど、素敵な衣装で記念になった。これからも行事に参加したい」と話した。
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