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公開日:2026.07.17

観音崎自然博物館 森林荒廃防ぐ次世代教育 小学生対象に林業従事者指導

  • 活動初日は山道づくりと道具を保管する木箱を作成

    活動初日は山道づくりと道具を保管する木箱を作成

 横須賀市鴨居の観音崎自然博物館は、かつて人々の暮らしと密接不可分だった「森林」「里山」との関係性や地域資源としての重要性を見直す小学生を対象にした「山プロジェクト」を開始した。森林の現状や維持管理の大切さを学ぶ体験プログラムを通じて将来、森林保全や林業に携わる人材を育成する。

 プロジェクトを立ち上げたのは、同博物館の学芸員である柴野達彦さん。現代人と森林の関わりが薄れ、利用機会も減っていることから里山の荒廃が進んでいる現状に危機感を持っている。放置されたままの森林は、生物多様性の低下や防災機能の弱体化につながるとして、次世代にその重要性を伝える場を設けることで、将来の担い手育成を図る。

 今回は地権者の協力を得て、同市汐入町にある約4千平方メートルの民有地を活動フィールドに選定。公募で集まった小学生5人のメンバーとともに、観音崎周辺の森も活用しながら、手入れが行き届いた場所と放置された場所の違いを観察していく。

 通年で展開されるプログラムには、森林に携わる幅広い領域の職業人を講師に迎える。森の現状把握を目的とした「毎木調査」は柴野さんが担当し、実際の伐採や下草刈りといった作業は林業従事者が指導する。ツリークライミングやランドアートといった趣味的・芸術的な要素も織り交ぜ、子どもたちが幅広い視点から森林の魅力や役割を体感できる内容としていく。国土緑化推進機構の「緑と水の森林ファンド」の助成事業の採択を受けて実施する。

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