9、10日に湘南台駅地下広場で地域との交流イベントを仕掛ける 太野垣 圭吾さん 慶応大学SFC在学 23歳
「SFCからの恩返しです」
○…「地元の大学として恩返しがしたい」。そんな思いから湘南台駅地下広場を使った交流イベント「縁会」を企画した。当日は学生らが同大学で学んでいる知識や技術を体感、体験できる18のブースを設置する。「学生との交流に加え、参加者同士の『縁』を『宴』のように楽しんでほしい」と語る。昨夏から駆け足の準備に大わらわになりながらも「恩返しですから」と苦労を感じさせない力強さを見せる。
○…大学のフィールドワークで感じた人々の縁の薄さ、それがイベント開催を考えたきっかけ。一人ひとりは「気持ちのいいひと」なのに、新旧、南北など住民同士のかい離を感じた。また、通学で使う湘南台駅周辺も通り過ぎるだけ。「SFCとしてありがとうを言うべきだ」と開催を決意。所属する研究会を軸に学生に声をかけ、運営10人、参加50人の大所帯を作り上げた。チームをまとめることも苦労したが、一番腐心したのは参加者を楽しませる内容のこと。「誰のために開催するのか」。ブレない目的意識を持つリーダーだ。
○…兵庫県生まれ。大学入学を機に藤沢市民になった。大学では総合政策学部に在籍。高校までは理系だったが、もっと幅広く見聞を広げたいと、文理融合の同学部を選んだという。小さい頃からスポーツが好き。野球や剣道、サッカー、スノーボードから格闘技まで幅広いジャンルを楽しむ。
○…将来は食に関わる仕事につきたいという。理由は「社会貢献ができるビジネスだから」。それを実感したのは認知症の祖父の介護。年々元気がなくなる祖父だが「うまいものを食べてると元気になるんです。食はみんなを幸せにするって思いました」と自らも幸せそうに笑う。縁をつなぎ、幸を広げる太野垣イズム。これからが楽しみだ。
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