藤沢駅周辺の活性化を視野に、藤沢市は同駅周辺に集積する商業ビルを建て替える際の基本指針の策定に乗り出す。30日までに建物の用途や機能、形態など民間ビルのあり方などを検討するための公募型プロポーザルを実施。来年度には基本的なルールをまとめた「まちづくりガイドライン」を策定し、老朽化が進むビルの建て替えを促したい考えだ。
同駅周辺の民間ビルの建て替えを市が主導するのは今回が初めて。鉄道3線が乗り入れる同エリアは「湘南の玄関口」として位置付けられており、市は2012年3月に藤沢駅周辺地区再整備構想・基本計画を策定。計画に基づいて再整備を進め、昨年末には北口ペデストリアンデッキの改修も完了した。
今後は南北自由通路の拡幅や駅舎の改修、南口の再開発などが控えている。市はこれらを好機と捉え、中長期の視点に立ったまちづくりを前進させたい考えだ。
市によると、駅周辺の商業ビルは完成から40〜50年経過したものが多く、北口のテナントビルにはさいか屋とビックカメラが入居。南口では小田急湘南ゲート、湘南藤沢オーパ、フジサワ名店ビルなどが集積しているが、いずれも老朽化が進んでいるという。
ただ、建て替えを巡っては課題もある。南口のフジサワ名店ビル、ダイヤモンドビル、CDビルでは17年に「藤沢駅南口市街地再開発準備組合」が発足しているが、権利者の合意形成が進まず、具体化に至っていない。
市は今年度、合意形成の手法やスケジュールについても検討。市藤沢駅周辺地区整備担当は「建て替えをただ民間に委ねるのでなく、市としてもあるべき姿を示していく。官民が連携し、よりよい駅前を目指していきたい」と話した。
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