市民会館再整備
31年供用めざし施設集約
総事業費は198億円
12月6日
SDGs(持続可能な開発目標)の達成を目指し、藤沢や鎌倉などを拠点とする団体や個人が連携する組織「湘南SDGsネットワーク」のキックオフミーティングが4日、藤沢市役所で行われた。県や市を含むNPOや企業、学生団体など25団体と個人4人が参加。情報共有で連携を強め、目標達成に向けた動きを地域を挙げて促進していく狙いだ。
組織発足は藤沢市市民活動推進センターの講座がきっかけ。NPOや行政、企業、大学、個人などが一緒になって、地域における「SDGsのネットワーク」を作り、目標の達成と地域を活性化する目的で、今年の8月1日に設立。今回の会合は、地域でSDGsに取り組む団体や個人を集め展望を共有し、交流やさらなる活動推進を促す狙いで初企画された。
当日は、海の環境保全を行う「NPO法人湘南ビジョン研究所」の片山清宏理事長が講演。片瀬西浜・鵠沼海水浴場で昨年に初取得した海岸の国際環境認証「ブルーフラッグ」について「取得に必要な33項目の基準は、SDGsの17のゴール全てに関連している」と説明。「皆で地域共通の財産である美しい海を保とう」と呼び掛けた。
続く活動報告の中で県と市は、多様な組織とパートナーシップを結び団体間のマッチングを行うなど、SDGsの達成に向けた活動を後押しする姿勢を示した。
「Z世代」と呼ばれる若者による取り組みも紹介。鎌倉市を拠点に活動する「学生団体ニューコロンブス」が登壇し、謎解きイベントと絡めたビーチクリーンなどの活動を説明した。メンバーの吉田菜摘さん(大学4年)は「大人の今は子どもの未来。未来の自分に感謝される今を作っていきたい」と語った。
取り組み強化を
最後に市民活動推進センター・SDGs推進アドバイザーの松村はるみさんが、地域の現状について説明。電力使用量やゴミ排出の目標との差異をグラフなどを用いて説明し「SDGsの達成期限まであと7年しかない」と、今後のさらなる取り組みとつながりの強化の必要性を訴え、参加者と展望を共有した。
同組織では今後も定期的な会合や勉強会、団体間のコラボイベントなどで、地域のSDGs活動の推進を検討しているという。プロジェクトリーダーの五十嵐めぐみさん(45)は「まだ手探りだが、つながりを通じて相乗効果が生まれ、地域を挙げた大きな力になったら」と期待を寄せた。
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