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公開日:2026.09.04

江の島 50年越しのカプセル開封 家系図や写真、思い出と再会

  • 封筒を取り出す金子さん(右)と、江の島観光土産品組合最後の会長を務めた福島さん

    封筒を取り出す金子さん(右)と、江の島観光土産品組合最後の会長を務めた福島さん

  • 封筒に入れていた家系図を見つめる山本さん

    封筒に入れていた家系図を見つめる山本さん

 半世紀前の記憶が再び陽の下へ――。江島神社で1日、50年前に設置されたタイムカプセルが開封された。江の島観光土産品組合の設立50周年を記念して設置されたもので、中には当時の暮らしや思いを今に伝える品々が眠っていた。

 タイムカプセルは、150キログラムにおよぶオオシャコガイの貝製。同組合100周年の今年に開封するよう決められ、同神社辺津宮に安置された。かつて弁財天仲見世通りの店舗で構成されていた同組合は2010年に解散。現在は江の島観光会に形を変えた。

 貝殻を開くと、何かを包んだ布が納められていた。同会会長の金子順一さん(57)と同組合最後の会長を務めた福島進さん(75)によって布が広げられた瞬間、歓声があふれた。出てきたのは、店名や家族の宛名が書かれた数十通の茶封筒。その中には、各店の家系図や絵手紙、家族写真などが入っていた。

 金子さんは「感無量。土産品が入っているのかと思っていたが、島の発展を願う手紙が入っているなど、それぞれが家族や子孫に向けた思いを託していたと分かった」と感慨深げだった。次の50年に向け、「似たような形でタイムカプセル設置を計画している。今回中身を知ることができたので、次は何を入れるか話し合っていきたい」と話した。

タイムスリップ

 土産屋を営む山本商店の山本鈴子さん(97)は、当時封筒に思いを込めたうちの一人。「よくは覚えてないけれど、集めて入れた」と回顧する。同店の封筒内には、当時の写真やたばこの価格表、500円札などが入っていた。それらを見つめながら、「早かった」と半世紀を振り返り、「自分でも忘れているようなことも、写真を見返して懐かしむことができる。昔を知ることもできるので、後世の人にとっても良い」と、次の50年に期待を寄せた。

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