「逃げ若」で観光推進
22日〜１カ月間、コラボ企画

描き下ろしのイベント用イラスト。左から諏訪頼重、北条時行

　週刊少年ジャンプで連載されており、テレビアニメ化した『逃げ上手の若君』が題材の街歩きイベントが、11月22日（金）から12月22日（日）まで、作品ゆかりの地・鎌倉で開催される。主催の日本遺産いざ鎌倉協議会と鎌倉市観光協会は、アニメを通じた観光推進につなげたい考えだ。

　鎌倉幕府滅亡後、北条家の生き残り・北条時行が鎌倉奪還を目指し動乱の世を駆け抜ける史実を描いた同作品。松井優征さんによる連載は少年ジャンプで続いており、今夏にはテレビアニメ第１期が放映され話題となった。今後、第２期の制作も決まっている。

　そんな話題作を、街全体で楽しめるコラボイベントが企画された。作品ゆかりの神社仏閣は日本遺産「いざ、鎌倉」の構成文化財もあるため、主催者はイベントによって日本遺産の周知も図る。

スタンプラリーにパネル、グッズ

　デジタルスタンプラリーは、アプリをダウンロードして建長寺や諏訪神社など７カ所を巡る。７カ所のうち６カ所は、鎌倉の日本遺産の場所だ。現地を訪れると、スポットごとに異なるキャラクターと写真が撮れるＡＲフォトフレームがもらえる。４カ所以上巡ると、達成賞としてオリジナルブロマイドもプレゼントされる。街歩きに役立つオリジナルマップは、鎌倉駅の観光案内所などで配布。

　ほかにも、小町通りの商業施設あいざ鎌倉に、フォトスポットとして北条時行と諏訪頼重のキャラクター等身大パネルを設置。同施設では、作者描き下ろしイラストを使用したグッズが販売される。また、鎌倉プリンスホテルなどでコラボ飲食メニューが登場する。

　主催者はイベントを通じて、「日本遺産の認知向上とともに、逃げ若が鎌倉でより愛される作品になっていけば」と期待を寄せる。

　詳細は特設サイトにて。（問）市観光協会【電話】０４６７・２３・３０５０