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公開日:2026.09.04
御成小学校 真霜美和子さん 車いすでランウェイ キッズモデルに抜擢
鎌倉市立御成小学校の真霜美和子さん(11)が8月26日、東京国立博物館で行われた「インクルーシブ・ランウェイ2026」に出場した。初開催の同イベントは、障害や難病のある子どもたちがランウェイを歩くファッションイベント。「境界を溶かす」をコンセプトに、障害の有無に関わらず、誰もが輝ける空間が作り出された。
美和子さんは染色体異常(10番・7番)がある重心障害児で、重度の肢体不自由と知的障害がある。現在は御成小学校に通い、他の児童とも交流しながら学校生活を送っている。
イベントの参加は、母の多美子さんがSNSを見て応募したことがきっかけ。書類審査や自己PRなどのオーディションを勝ち抜け、18人のキッズモデルに選ばれた。
華やかなドレスで
当日はハートがたくさんあしらわれた華やかな衣装に身を包み、モデルに車いすを押してもらいながらランウェイを進んだ。一人一人の衣装にはテーマがあり、美和子さんは「カラフル迷彩」。車いすでも着やすく、ベルトが見えないようになっているなど、工夫をこらした衣装となった。
「普段なら嫌がる髪飾りも大人しく着けていて、わがままも言わない。まるで空気を読んでいるようで、新しい一面を見られた」と喜ぶ多美子さん。何よりも「楽しそうで本当に良かった」と笑顔で振り返った。
「知ってもらう」きっかけに
ランウェイを終え、多美子さんは「美和子のような子が『いる』ということを知ってもらう、良いきっかけになればいいと思った」と、応募動機を改めて語ってくれた。
美和子さんを含め3児を育てながら、身体障害やダウン症のある児童も所属するダンスチームの代表、講師を務める多美子さん。各地でパフォーマンスをしたり、小学校で子どもたちにダンスを教えたりと、地域活動も積極的に行っている。
これまでの多様な経験や日々の生活から、「知ることの大切さ」が身に染みていた。「小学校やダンスチームの子どもたち、近所の人たちは美和子に本当にやさしい」と多美子さん。一方で、初対面の時には冷たい視線を感じることもあるという。だからこそ、「知ってもらうことが大切」と話す。
当たり前の世界に
「多様性」「インクルーシブ」などの言葉が執拗に叫ばれる昨今。多美子さんは、その必要性を認めつつ「わざわざ言葉にする必要がないくらい当たり前にみんなが輝ける。そんなやさしい世界になればいいな」と希望を口にする。
障害のある子どもたちと多く関わってきたからこそ、その思いは強い。原動力は「子どもたちのために」だ。
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