築300年の歴史を持つ甘糟屋敷(大船2078)が4月、「泊まれる研修所」として生まれ変わった。同屋敷は千坪を超える敷地を有し、四季折々の豊かな自然が広がる。施設を開設した(株)エンジョイワークス(由比ガ浜)は、宿泊以外にもイベントなどで1日使えるレンタルスペースとして開放していく。
「泊まれる研修所」を開設するエンジョイワークスは、鎌倉を拠点に空き家の再生や利活用事業に取り組む。今回の取り組みでは、畳の間や襖、縁側など屋敷が醸し出す日本文化を体感しながら、企業研修やワークショップができる施設として再生した。
甘糟屋敷は、大船村の名主であった甘糟家の邸宅として1708年(宝永5年)に建てられ、300年以上の歴史を有する。当主の甘粕知一郎さん(76)は現在都内に暮らし、親戚や友人がパーティーなどで集うセカンドハウスとして屋敷を使用していた。
甘粕さんが屋敷の利活用に踏み切ったのは、エンジョイワークスの福田和則代表が講師を務めた空き家活用講演会に参加したのがきっかけ。オープンに際し甘粕さんは、「屋敷の活用が広がっていけば」と期待する。
会議室、キッチン完備
研修所を運営する同社子会社の(株)グッドネイバーズは、旧村上邸(西御門)を企業研修や市民活動の場として運用する実績を持つ。「宿泊もできればいいのに」という利用者のニーズを汲み取り、甘糟屋敷を「泊まれる研修所」として運営することとした。
同施設は、プロジェクター付きで20人が着席可能な会議室やキッチンを完備。グッドネイバーズの小林徹也さん(41)は、「日常とは異なる空間に身を置くことで、企業が持っている魅力を再発見できる場として活用してほしい」と期待を寄せる。
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