社会福祉法人進和学園が運営する就労支援施設「しんわルネッサンス」(上吉沢)が緑化活動の一環として取り組んでいる苗木作りで、このほど生育した苗木の累計本数が30万本を突破した。
同施設では2006年から「いのちの森づくりプロジェクト」に取り組んでいる。障害のある利用者たちがおよそ80種類の苗木を生育し、販売や植樹を通じて社会の緑化を進めるもの。利用者の工賃向上や仕事のやりがい創出も大きな狙いだ。
昨年12月9日時点で、累計本数は30万2319本。プロジェクトリーダーの加藤ナルミさんは「15年目を迎え、今ではSDGs(持続可能な開発目標)の取り組みにもなっている。社会的な意義も大きく、皆さんもやりがいを持って励んでいる」と現状を説明する。
広がる仕事領域
現在では「民福連携」の一環として施設外就労も行っている。里山の風景や自然を身近に楽しめる「里山ユニット」を平塚市内で制作している(株)ゴバイミドリ(宮田生美代表/東京都新宿区)から委託を受ける形で、利用者たちがユニット作りを行うようになった。
きっかけは進和学園が同社に苗木を提供したこと。この縁から同社が拠点を平塚にも設け、2020年7月から施設外就労がスタートした。
こうした取り組みについて加藤さんは「仕事の幅がますます広がりをみせ、利用者の皆さんの収入も上がっている。これからも障害のある方たちがさらに生き生きと暮らしていける社会を目指していければ」と抱負を語った。
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