フランスでの国際大会(今月28〜29日)に小学生を派遣する横須賀サッカー協会会長 鈴木 武俊さん 小矢部在住 67歳
伝えるは「一蹴懸命」
○…市内在住の12人の小学生が今月末フランスで行われる12歳以下の国際サッカー大会に出場する。きっかけは開催地ギパパ市の隣が横須賀の姉妹都市ブレストだったことから、友好の一環として招待を受けた。市内から初めてとなる国際大会出場と親善大使の役割を担って国際交流を図るという吉報に、諸手をあげて自分のことのように喜んだ。
○…「この体験はいずれかけがえの無い大きな財産となる」。好奇心の塊である伸び盛りの子どもたちには、「見るもの・聞くもの・感じたもの全てを吸収してきてほしい」と願っている。大会では世界のチームの戦略や個人技・国際舞台の空気などを体感。そして、現地での生活や何気ない景色・他国の選手との交流といったあらゆる場面が学びのチャンスであると考える。日本に帰国後、1回りも2回りも逞しく強くなった姿を見るのが今の楽しみだ。
○…初めての海外遠征に不安も多い。まずは渡仏について。海外に不慣れな児童たちの安全確保対策や各小学校への公欠扱い申請を行った。また、協会の支援だけでは限界があるため、市にサポートを仰ぎ、成田空港間の往復バスや賛助金の協力を得ることができた。他にも市内ライオンズクラブやJリーガーからはトレーニングウェアとユニフォームを寄贈してもらうなど、調整役としてバックアップ体制を強化。正式決定を下すまでの7ヵ月間、こうした課題を1つずつクリアさせるため奔走した。
○…会長の得意ポジションは?と尋ねると「選手としてはあまり活躍していなくて…」と肩をすくめて苦笑い。これまでチームの立ち上げや指導にと駆け回り、可能な限りの時間を捧げ、多忙な日々を過ごしてきた。たまの息抜きは趣味のガーデニング。サッカーとは似つかないが実は東京農大で農学を学んだ経歴を持つ。「人も植物も育てることこそが生き甲斐」と語り、これからも大輪の花々を咲かせていくのが目標だ。
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