中原区版 掲載号:2021年3月19日号 エリアトップへ

60年代のグループサウンズ人気を牽引した「ザ・ワイルドワンズ」のドラムスを務める 植田 芳暁さん(本名:大串安広) 区内在住 73歳

掲載号:2021年3月19日号

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生涯音楽「進化し続けたい」

 ○…4バンド掛け持ちし、年60本行っていたライブ活動は激減。「自粛が始まって3日間は茫然としていた。でもこんなに時間ができたのは初めて。今やれることを」とすぐに自身のバンドのアルバム制作に没頭。夏からは、ザ・ワイルドワンズでライブ配信を始めると、シニア世代から続々と感謝の便りが届くように。「お客様あってのプロ。喜んでもらえて嬉しい」と目を細める。

 ○…西加瀬で生まれ育った。日吉小6年で、合唱コンのメンバーに抜擢され、音楽に出合う。県立川崎高校に入学してから活動を本格化。初めて聴いたジャズにしびれ、仲間とジャズオーケストラを結成。独学でドラムスを学んだ。「他校の学園祭に引っ張りだこ。テレビ局に取材されたこともあった」と懐かしむ。卒業後、浪人しながら川崎駅近くのダンスホールでアルバイトしていると、後にバンドリーダーとなる加瀬邦彦氏が噂を聞きつけ、スカウトに。「大学に通いながらでも良いなら」と加入。1966年、加山雄三ショーの出演を機に瞬く間にブレイクした。

 ○…全盛期は実家にファンが押しかけていたため都内暮らしだったが「やっぱり地元が落ち着く」と微笑む。今は弟と二人暮らし。別に住む弟とも集まって釣りをするのがブームだ。コロナ前、母校や町会の行事に出演したことも。「喜んでもらえて。これだから音楽は止められないよ」

 ○…流行りの楽曲は必ずチェック。創作活動の糧にしている。20代で初めて曲を作った時の感動は忘れない。「思いを込めた作品が一生残る。この時に音楽を続けようと決めた」。「人生の伴侶」とも言える音楽に変わらず向き合う日々。「過去の名声の切り売りはいや。現役である以上、進化し続けたい」

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