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公開日:2026.06.05
川崎工科高等学校 企業と連携、技術者育成 現場で「ものづくり」実践
県立川崎工科高等学校(上平間)が自動車や乗り物に特化した県内初の「モビリティコース」をスタートさせた。若者の自動車離れが進む中、日本の基幹産業への関心を高めることが狙い。三菱ふそうトラック・バス(株)(大倉町)と連携し、実際の製造ラインを用いた実践的な企業実習を行っており、注目を集めている。
機械系の生徒が学ぶ同コースは企業と学校が連携を取り、年間24回、本物の製造ラインに入って実践経験を積む長期実習を採用。総合技術科の川原泰治教諭(42)は「現場を体験することで、自動車産業への関心を高めてほしい。生徒には将来の職業の選択肢の一つとして、よりリアルな感覚を養ってもらえたら」と期待を込める。
実習の舞台は、同社の小型トラック製造ラインだ。施設見学に留まらず、ワイパーモーターのボルト取り付けなど、実際の組み立てにも挑戦する。人事本部の立川謙吾さん(52)は「地域密着の社会貢献として、ものづくりの楽しさを知ってもらい、将来は一緒に働く仲間になってくれたらうれしい」と話し、遠藤祐一さん(57)も「技術の習得はもちろんだが、『自分の身は自分で守る』という安全教育を大事にし、現場の協力のもと生徒たちをサポートしたい」と地域での人づくりに熱を込める。
最前線の製造ラインでプロの技術に触れた生徒たちの表情は真剣そのものだ。実習を経験した渡辺千紘さん(3年)は「誰もが責任感を持っていて、ミスが許されない緊張感のある現場の雰囲気を体験できた」と振り返り、高橋勝志さん(同)は「働く姿がカッコよかった。自分のミスが人の迷惑になるという自覚と、社会の中での責任感を感じることができた」と目を輝かせる。牛頭柊斗さん(同)も「現場で礼儀作法について学んだ」と話し、技術以上の収穫を得た様子だ。学校と地元企業が手を携える先進的な挑戦は、未来の自動車産業を支える若者の可能性を大きく広げようとしている。
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