神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
中原区版 公開:2024年5月10日 エリアトップへ

こども食堂 「支援の輪」次の段階へ 寄付増加、物流に課題

社会

公開:2024年5月10日

  • X
  • LINE
  • hatena
インタビューに答える佐藤さん
インタビューに答える佐藤さん

 「こども食堂」が社会インフラとしての重要性が増す中、川崎市内でも拠点が増えている。子どもへの支援の輪が広がる一方、物資輸送の課題に直面している。NPO法人かわさきこども食堂ネットワーク(新丸子東)の理事長・佐藤由加里さん(58)は、企業との連携を進めている。

 安価または無料で食事を提供し、子どもが一人で行っても安心して食事ができる「こども食堂」。子どもの貧困や居場所づくりへの関心の高まりとともに、全国に広がっている。市内では2017年の公益財団法人市民しきんの調査で17カ所だった参加数が、23年10月時点で83カ所に増加。コロナ禍があったにもかかわらず、右肩上がりで増え続けている。拡大の背景について佐藤さんは「多くの人ができたての温かい食事を出してあげたいという親心を持っているのではないか」と分析する。

 佐藤さんは17年に、好きな料理で社会貢献しようと、こども食堂「菜の花ダイニング」を始めた。月に1回、高津市民館の分館で実施。平均120食を提供している。「次回も来るね」の言葉が原動力だ。

 団体同士の交流の場を作ろうと、18年に任意団体を立ち上げた。市内のこども食堂の運営をサポートする中間支援団体として、ホームページの運営や情報共有、年1回の状況調査を実施。一覧化した「こども食堂マップ」も制作した。「支援の輪」は広がりを見せ、現在は日本KFCや川崎ブレイブサンダース、川崎フロンターレとパートナー企業12社からも支援を受けている。今年1月にはNPO法人格を取得。「大企業と連携するにあたり信頼面でのメリットは大きい」と話す。

 「どうやって届けるかのフェーズに移行した」。食料品などの寄付が増える一方、運営にあたって大きな課題となっているのが「物流」という。「ウエインズトヨタ神奈川」から一部店舗の空きスペースを一時保管場所として提供されているが、拡大する支援物資の量には追い付いていない。「認定NPOを取得し、こども食堂を持続可能なものにしていきたい」と将来を見据える。

中原区版のトップニュース最新6

三井物件にパラアート

studioFLAT

三井物件にパラアート

廃材利用した作品を設置

2月7日

5年ぶり帰宅困難者訓練

武蔵小杉駅周辺

5年ぶり帰宅困難者訓練

市民館へ要配慮者誘導

2月7日

体育館の空調整備へ

川崎市公立学校

体育館の空調整備へ

市議会、全会一致で可決

1月31日

実証実験がスタート

川崎市・自動運転バス

実証実験がスタート

27年度の実装を目指す

1月31日

「アジア王者目指す」

川崎F新体制会見

「アジア王者目指す」

長谷部新監督が意気込み

1月24日

会員減少、3月末で解散

小杉3丁目町会

会員減少、3月末で解散

「地域のつながり残したい」

1月24日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 2月7日0:00更新

  • 1月31日0:00更新

  • 1月1日0:00更新

中原区版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

中原区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2025年2月11日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

X

Facebook