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藤沢 社会

公開日:2026.07.03

衣替えはどうしてる? 市立中学の現在地

  • 衣替えはどうしてる? (写真1)

 衣替えシーズンも終盤を迎える7月上旬。公立中学校でも夏に向け装いを新たにする時期だが、昨今ではこれまでとは異なる指定や、学校独自の取り組みも増えている。制服の衣替え事情に迫った。

制服から「標準服」に 

 「今は『制服』とは呼ばない」――。記者の問いかけに対し、藤沢市教育委員会はそう指摘する。公的には現在、制服に代わって「標準服」と呼ぶという。

 標準服とは、式典などの学校行事やテスト実施時に生徒が着用する服装のこと。強制力の強いイメージのある「制服」という呼称に対し、体型やジェンダーフリーなど時代に即して、学校服を指定する考えを反映した呼び方だ。

 では、標準服での夏の衣替えはどうか。

 「各学校の校長が判断する」と市教委。近年の夏の猛暑の影響を考慮し、従来の標準服の姿以外にも、白色や透けない黒色のポロシャツを着る中学や、5月の体育祭の時期から夏にかけてはジャージ・体操服での登下校を認める学校もあるという。「ポロシャツは通気性も良く、汗の対策にもなる。生徒が過ごしやすいように流動的に捉えている学校が多い」と説明する。

大清水中の取り組み

 制服について画期的な取り組みを行っているのが大清水中学校だ。同校では、1984年の開校当初から「自由服」を採用している。

 自由服の定義について山下尚子校長は「TPOを考えながら自分で選ぶ服装」とする。通学する生徒たちは、それぞれの判断で服装を決め、学校で過ごしている。

 同校では理念として「自由と責任」を掲げており、責任をもって自分たちのことを決定する校風は生徒からの評判も高い。自由服には衣替えという制度もなく、夏は半袖の体操着やジャージ、冬はパーカーやトレーナーなど、時期は各々で判断する。背景の一つには、開校当時に全国的に流行した変形学生服の着用を防ぐ目的があったとしている。

 同校で決まった式典や試験、来客を迎える際には「提示服」などで登校する。提示服はブレザーにズボン、スカートなど他校の標準服と同じような服装で、ジェンダーフリーにも対応するほか、夏には各自の判断で半袖のワイシャツを着ることができる。保護者などの要望を受け、学校側が生徒や保護者に向けて正装として「提示」する服として始まったという。

 同校が実施したアンケートでは、同校の良いところについて生徒からは「服装が自由なところ」というコメントが多数寄せられている。山下校長は「服装に留まらず、生徒が自分たちの手で学校をより良くしている」としている。

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