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麻生区 人物風土記

公開日:2023.09.15

新百合21ビル市民ギャラリーで個展「大作三部作展」を実施する
辻純さん
麻生区内在住 22歳

古来の芸術を学び、誇りに

 ○…新百合トウェンティワンビル市民ギャラリーで、自身初となる個展「大作三部作展」を9月22日(金)まで開催。巨大なキャンバスに草木染めの技法を使って描いた3作品が展示されている。グループ展への出展が多かった中で、今回はこれまで手掛けてきた大きな作品を多くの人に見てもらおうと自ら企画。「誰かに審査されるのではなく、自分から発表される場に出たかった」と初の個展への思いを語る。

 ○…麻生区出身。友だちと遊ぶよりも絵を描くことが好きだった少女時代。友だちと思うようにコミュニケーションが取れないことがある中で、唯一思い通りに出来たのが絵だった。「想像通りに描けることが楽しくて」。その絵と同じように中学のころから続けてきたのが日本舞踊だ。他人と違う特技を持ちたいと、近くの教室の門を叩いた。しなやかな手の動きなど、独自性のある動きに魅了された。「400年続く芸術。同じ演目を踊ってきた人も数多くいて、その人たちの考えがしみ込んでいる。浪漫がありますよね」と笑顔を見せる。

 ○…日本舞踊を習っていたこともあり、美大で日本古来のものを勉強しようと日本画を専攻。美人画を描くときに、日本舞踊の知識が生かされているという。将来は芸術家として海外に出ることが目標。「日本画や日本舞踊が、海外で日本人としての誇りにもなるかなと思って」とほほ笑む。

 ○…一人で小旅行に出掛けることが趣味。あてもなく散策し、景色を見たりすることがリフレッシュの時間に。「写真を撮ってSNSであげるのではなく、その時の感情を絵や詩で手元に残しておきたいんです」。夢である海外での活動に向け、制作活動、私生活共にトライ&エラーを繰り返しながら歩み続ける。

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