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麻生区版 公開:2015年4月10日 エリアトップへ

かわさき自然と共生の会 環境を後世に 継続10年 岡上・梨子ノ木緑地を保全

文化

公開:2015年4月10日

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鎌谷さん所有の「ともいき」には10年の思いが込められている
鎌谷さん所有の「ともいき」には10年の思いが込められている

 青葉区や町田市に隣接する麻生区岡上地区の緑地保全活動を行っているNPO法人かわさき自然と共生の会(堂前雅史会長)。同会が定例の活動を開始し、会報「ともいき」の発行を続けて今年で10年が経過した。

 同会が活動しているのは岡上・梨子ノ木特別緑地(麻生区岡上1286の1)。毎月第2日曜日の午前中、約2haの緑地内の整備や隣接地に設けたほ場での有機野菜作りなどを行っている。

 同会の発足は、今年3月まで会長で現在顧問を務める鎌谷衛さん(80)=麻生区岡上在住=らが2000年9月、荒廃するこの地の緑を守ろうと市長宛に「岡上地区緑の保全地域の指定申出書」を提出したことが発端だ。鎌谷さんは「かつては薪や炭に使われていた樹木が荒廃し、伸び放題の笹に囲まれた場所でゴミの不法投棄も多い場所でした」と、当時を振り返る。

 03年に有志7人で同会を設立し、清掃と整備を開始。05年3月からは現在まで定例となっている保全活動を約70人でスタートさせた。メンバーの親睦を図る会報「ともいき」は翌4月に発刊、月1回のペースで発行を続け、昨年6月には節目となる100号を出した。「今まで原稿に困ったことは一度も無いんです。月々の活動内容も多いし、何より皆さんが積極的に寄稿して貰えた」と鎌谷さん。

 10年の間に緑地には周遊できる散策路を設けたほか、古材を使ったテーブルとイスを常設したエリアを設けるなど、誰でも自然を満喫できるスペースとして再生させた。今後は若い世代の参加に加え、整備で産まれる木材の活用法なども検討していきたいという。

 現在、この場所は地域住民のウォーキングコースとして定着しているほか、詩吟や楽器の練習で訪れる人もいるという。「市のものでなく、地域の方々の庭という感覚になっている。ここは親子3世代が楽しめる緑の学校。こういった場所は残していくべきで、活動を今後も盛んにしていきたい」(鎌谷さん)。

 4月12日(日)には同地で山桜を楽しむ花見の会が予定されている(参加自由)。同会や花見の会などに関する詳細は鎌谷さん【電話】044・988・1356へ。

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