さがみはら中央区・緑区 社会
公開日:2026.11.03
AIカメラで再使用促進 市役所などで実証実験
相模原市はこのほど、慶應義塾大学、ブックオフコーポレーション株式会社と連携し、リユース品回収ボックス「R―LOOP」にAIカメラとモニターを設置する実証実験を開始した。設置場所は市役所本庁舎本館1階と、けやき会館(中央区富士見)1階の2カ所。回収ボックスの運用上の課題解決を図るとともに、市民が楽しく参加できる持続可能な資源循環の仕組みづくりを目指す。
生活雑貨などの不用品を回収するために2024年、同2カ所に設置されたR―LOOP。総重量以外の把握ができず、対象外のゴミが混入するなどのトラブルも散見される。今回の実験では、投入物をAIカメラで撮影・解析し、品目や状態を自動でデータ化する仕組みを導入。これにより「どんなモノがどれくらい集まっているか」を可視化し、誤投入の防止や満杯状態の遠隔把握を可能にする。
キャラが受け取る
利用者を引きつける演出も特徴の一つ。投入時に備え付けのモニターを通じて、市の資源循環推進キャラクター「分別戦隊シゲンジャー銀河」のリーダー「パンピーレッド」がアイテムを言い当てたり受け取ったりする演出が表示される。さらに、地域ポイントアプリ「まちのコイン(すもー)」の二次元コードが発行され、環境活動への参加促進を図る。
現場の管理を担うけやき会館の担当者は「これまでは職員が何度もボックスを見に行き、袋を開けてみないと中身や満杯具合が分からなかった。自動で通知されれば確認の手間が省け、施設管理の上でも非常に助かる。誤投入の抑止にも期待したい」と実効性に期待を寄せる。
リユースを日常に
本実験に携わる慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科の荒井将来特任助教によると、帽子やおもちゃといった雑貨類は多種多様で、品目ごとのデータ把握がこれまで困難だったという。そのため荒井特任助教は「まずは細かなデータを蓄積して実態を掴むことが重要」とし、「モニター演出などを通じて、特に子どもたちが『リユースは楽しい』と感じ、リユースを日常的なものにしていけたら」と展望を語る。
実験に先立ち、25日にはアリオ橋本(緑区大山町)で開催された「さがみはら4Rフェア」でデモ体験を実施した。実証実験は来年3月末まで行われ、得られたデータは今後の資源循環施策などに役立てられる。
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