正月の風物詩、箱根駅伝(東京箱根間往復大学駅伝競走)の第98回大会に向けた熱い戦いが始まる――。同大会の予選会が23日に陸上自衛隊立川駐屯地(立川市)で開かれる。主催の関東学生陸上競技連盟によると前回より5校少ない41校がエントリー。町田市からは法政大学と桜美林大学が出場する。
予選会では上位10校に与えられる本大会の出場権を争う。各校10〜12人がハーフマラソン(21・0975Km)を走り、上位10人の合計記録で競う。また本大会にオープン参加する関東学生連合チームは、予選通過を逃した大学の記録上位者を中心に選考される。
目標は3位通過法政大学
法政大学は昨年、4年ぶりに出場した予選会で8位となり、6年連続で本大会に出場。1区で鎌田航生選手(当時3年)が区間賞を取る活躍を見せたが17位に終わり、シード権が獲得できなかった。約2カ月間に及ぶ夏の強化期間が無事終了し、現在予選会に向けて最終調整に入っている。駅伝主将を務める4年の清家陸選手は「今年の夏は選手一人ひとりが自分の課題と向き合い、主体性を持って練習に励んできました。また、チームとしても夏前の全日本予選で感じた『調整力』と『総合力』の重要性を強く受け止め、その向上に向けて練習、生活、食事、ケアなど全ての側面において徹底してきました」と話す。特にポイント練習では、エースの鎌田選手だけが飛び抜けて速いという状況ではなく「それに食らいつく選手が何人もいるような雰囲気作りを心がけ、全員で励まし合いながら練習を消化した」という。一年間の目標を「箱根駅伝総合5位以内、箱根駅伝予選会3位以内通過」と定めた同大チーム。清家主将は「箱根駅伝の5強の中に割って入るためには、まずこの箱根駅伝予選会で何としてでも上位通過して勢いをつけなければなりません。自分たちがこの夏にやってきたことを信じて、全身全霊で挑みます」と語気を強めた。
過去最高の順位に桜美林大学
桜美林大学は2013年に駅伝チームを発足。翌14年から8年連続で予選会に出場し、最高位は21位(17年)。昨年は46チーム中29位となり、目標としていた一昨年の順位を上回ることはできなかったが、5人がベストタイムを記録し、6人が初めてのハーフマラソン公式記録を手にするなど、個人個人の成長が感じられたという。またチーム1位だった前山晃太郎選手(当時4年)は全体の100位にゴールし、関東学生連合チーム代表に選ばれた。『進化と証明〜ここから始まる桜金(おうごん)時代』をテーマに掲げた今年のチーム。夏には長野県で合宿を開き、目標に対する意識を高めた。戻ってからは残暑や疲労の蓄積が表に出てきたために合宿の成果が見られなかったが、その後の調整に成功し、9月末の絆記録挑戦会や10月1日に行われた国士舘大学長距離競技会での1万mレースで好成績を出したという。主将を務める山口翔一選手(4年)は「4年生は少ないが、各学年のリーダー格の選手がメンバーを引っ張り、チームの底上げができている。もちろん本大会への出場は目標だが、まずは目の前の一歩から。チームの過去最高を超える20位を目指したい」と力強く話した。
予選会は今回も昨年に続き、新型コロナウイルス感染対策としてコースを駐屯地内に限定し、無観客で行われる。9時35分スタート。
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