町田市をホームタウンとするサッカーJ2リーグ所属のFC町田ゼルビアが好調だ。現在、首位を走り、リーグ戦序盤ながら、地域からはJ1昇格を期待する声が挙がり始めている。
ゼルビアは今シーズン、昨年まで高校のサッカー強豪校を率いてきた黒田剛氏を監督に招き、35人のメンバーのうち、19人を新入団選手に。チームを刷新してきた。昨季下位に低迷したチームにJリーガーや即戦力の大卒選手が加わったことで、チームが活性化。15日現在、勝ち点33(10勝3分2敗)で首位を走る要因となっているようだ。
攻撃面ではJ1の名門、横浜F・マリノスに在籍していたこともあるブラジル人ストライカー、エリキ・ナシメント・デ・リマ選手の活躍が光る。スピードあるプレーを披露し、現在、チームのなかで最多となる6得点をマーク。
また、経験豊富なJリーガーらが加わったDF陣がこれまでの15試合で7失点に抑えこんでいることも大きい。15日時点で2位の大分トリニータの失点数は17で、得点数がほぼ変わらないだけに、高い守備力が新生ゼルビアを支えていると言えそうだ。
地元チームの快進撃に市内ではJ1昇格への期待が高まりつつある。トップパートナーという形でチームを応援する、電源機器などを取り扱う株式会社TERADA(南町田)の担当者は「サポーターと共に戦い、応援してきた。今年こそ、J1昇格をつかみとってもらいたい」とし、町田市の担当者は「まだ序盤戦だが、今年こそという期待は膨らむ。J2優勝を果たし、昇格したら、街中でパレードなどしたい思い」と微笑む。
一方、好調なチームは地域経済にもプラスに働きそうだ。ゼルビアのホームグラウンドである町田GIONスタジアム(野津田町)まで、最寄りの小田急線・鶴川駅などから、サポーターを運ぶタクシー会社の飛鳥交通カンツリー株式会社の担当者は「数人集まってタクシーを利用するサポーターが多い。当社では1試合平均50件ほどの利用がある。今後、優勝争いするなか、ますます利用者は増えていくのでは」とチームのJ1昇格争いを歓迎する。
チームを運営する株式会社ゼルビアの広報を担当する岡田敏郎さんは「多くの市民に観戦に来てもらい、ゼルビアのプレーを通して、ポジティブな気持ちになってもらえたら」と話している。
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