商工会議所青年部
高め合い、発展目指す場に
設立５年目　「新しい風」醸成

会について語る渋谷会長
青年部の紹介チラシ

　町田商工会議所に加盟する事業所の若手経営者らで構成される「青年部」（ＹＥＧ）が設立され今年、５年目となる。経営に関する勉強の機会をつくり、個々の力を高め合う場になってきた同部。会員間には町田に新しい風を吹かせようとする機運が醸成されつつあるようだ。

　設立は２０１９年。次世代経営者の育成を求める声が挙がっていたなか、当時の町田商工会議所会頭らが中心となり、次世代を担う青年経済人の育成、地域経済の活性化にあたる組織として発足。会員は満20歳以上、49歳以下とし、若い経営者や企業の幹部クラスなどが会員には名を連ねた。

　当初、70人に満たなかった会員は９月20日現在、１００人を超え、青年部の渋谷俊彦会長は「会員は口コミで集まっている。今年中に２００人に達する勢い。派閥のようなものがなく、みんなで切磋琢磨しながら、より良くなろうとする場になっている」と青年部について語る。

「学」連携を

　部の発足から５年目となった今、渋谷会長がより必要と感じることの１つが産官学連携の強化。特に市内にある大学や専門学校などの教育機関との連携を深めていくことが、これからの町田経済の発展には欠かせないものとし、そのための橋渡し役を商工会議所と共に青年部が務めていきたいと話す。

　市内の中小企業が教育機関と共同研究、新しい商品の開発にあたるなど、連携していくことで「町田発のイノベーションを起こせると考えている」と渋谷会長。世界中に広がるサービスを提供するＩＴ企業が数多く点在する米・シリコンバレーは「地域と大学の連携があって、さまざまなサービスが生まれ、発展した。町田にも可能性はある」と力を込める。「青年部の今年度のスローガンは真摯に学び、他者と異なるアクションを起こす――という意味のもの。実現させていきたい」と渋谷会長は話している。

　同部では引き続き、会員を募集する。詳細は青年部事務局【電話】０４２・７２４・６６１４まで。