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小宮町の老舗 うなぎ高瀬 一六食堂を継承 女性スタッフ ラーメン店に

社会

掲載号:2020年10月22日号

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創業間もない頃の一六食堂=提供写真
創業間もない頃の一六食堂=提供写真

1969年開店

 昨日21日、小宮町の「一六(いちろく)食堂」が10年ぶりにオープンした。新たな店舗は、旨味調味料を使用しないラーメンを提供する。引き継いだのは、近くにある「うなぎ高瀬」(小宮町)の女性スタッフ。

 一六食堂は、栃木から集団就職で上京した堀江一六四(ひろし)さんがラーメン店で修業をし、その後資金を貯めて1969年(昭和44)に開店した。

 一人娘の智子さんによると、最初はプレハブだったという。2年ほどで現在ある店舗を建てて営業を開始。「当時は周囲に飲食店はほとんどなかった。だから店が目印のようになっていて、タクシーに乗って『一六食堂』といえば案内になった」と回想する。

 忙しく働く両親。家族みんなで食卓に着くこともあまりない。それを不憫に思ったのか、「どこにもつれていけないのはかわいそう」とようやく定休日を設けたそう。体調が良くなかった智子さんは「継ぐ意思はない」と伝えていたが、お店は手伝っていた。

10年前に閉店

 そんな一六食堂も、10年前、堀江さんが営業中に吐血し、突然店を閉めることに。肺がんだった。そこから店の時間は止まったまま。料理道具もそのままで「いつでも営業できる」状態にしていたが、堀江さんは2016年に亡くなった。最近になって智子さんの気持ちに整理がつき、少しずつ店の備品を片付けていたいう。

そのままで嬉しい

 今回の店の継承の申し出について智子さんは「自分では継ぎたくても継げないので、正直、嬉しい。店の名前までそのまま使ってもらえるとは」と喜んだ。「個人経営のお店は昔と違ってきっと大変だと思う。でも、長く続けてもらえれば」と新しい店にエールを送った。

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