横須賀・三浦 社会
公開日:2026.08.28
諏訪大神社 震災語る狛犬の背中 たてがみ溶かした火柱
横須賀市緑が丘の諏訪大神社の入り口に鎮座する一対の狛犬は、右側の像だけ背中に伸びるたてがみが消え去っている。これは、1923年9月1日に発生した関東大震災の傷跡だ。
震度6から7の激しい揺れに見舞われ、2600人以上の死傷者を出す被害を被った横須賀市。発生時刻は午前11時58分で昼食準備の時間帯と重なったこともあり、揺れの後には火災が多発。境内には、大八車に家具やふすまなどを積んだ地域住民が押し寄せてきた。
周辺が火の海と化す中、神社へ飛来した火の粉が積み上げられた家財に引火。火柱が上がり、凄まじい熱により狛犬の背中がただれるように溶けてしまったという。
畑年(みのる)宮司(90)は、祖母のくにさんからこの話を度々聞かされてきた。無残な姿となった背中の一部はコンクリートで補修されたが、「震災の教訓を後世に伝えるために、あえて建て替えはしなかった」と話す。
住居を失い、数日にわたり神社で寝泊まりをしていた地域住民たち。境内にある「大震災避難記念碑」は、その際の感謝を示して建立されたものだという。
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