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三浦版 公開:2015年1月16日 エリアトップへ

駐車場利用者、25%に上昇 城ケ島で実験、回遊性向上

経済

公開:2015年1月16日

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ワンデーパスを買い求める利用者(県提供)
ワンデーパスを買い求める利用者(県提供)

 神奈川県が昨年11月に城ケ島で実施した、1度の支払いで島内の有料駐車場の出入りが自由になる社会実験「城ケ島ワンデーパス」の結果をこのほどまとめた。事前調査を行った昨年の7月に比べ、東西に分布する駐車場の利用率は9%から25%になり、16ポイント増えた。1台の車が利用する駐車場の台数は増加し、島内の回遊性が大幅に向上したことがわかった。県は今回の社会実験結果を踏まえ、今後の駐車場運営について検討していくとしている。

 県が昨年7月に実施した観光客行動調査で東西に分布されている有料駐車場利用状況は、全484台中西側のみ駐車は143台、東側のみ駐車は297台、東西両方に駐車したのは44台でわずか9%にすぎなかった。城ケ島の観光スポットは東西に分かれていることもあり、利用客の多くはどちらか一方のみの観光で帰ってしまう傾向が強いことが分かった。

 ワンデーパスは、県が島内全体の回遊性向上策のひとつとして行った実験。島内の東西に分かれて設置されている6カ所の駐車場を対象に行われた。通常は1回駐車で料金が発生するが、1度の駐車で島内全ての有料駐車場が出入り自由とした。駐車料金は、普通車・大型車は1日400円、二輪車は1日100円。実験当日の利用者台数は863台。そのうち、ワンデーパス利用者は676台だった。

 7月の調査と比較して、駐車場利用率は公園第1(東側)駐車場が33%から52%、西側の有料駐車場が34%から62%に増加した。また、東西の駐車場を利用した人も25%に増えた。駐車場利用者440人のアンケートでは、74・3%の人がワンデーパスについて良かったと回答し71・8%の人が導入された時は利用するとした。設定料金に関しても約8割の人が好意的な反応を示した。

 県は「今回の実験で、駐車場のシステムによって人の動きが変わることが実証された。料金設定も利用者から概ね理解を示してもらえたので関係者と協議していきたい」と話している。

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