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温かな人付き合いが魅力 ITベンチャー勤務 下村憲司さん

社会

掲載号:2021年1月1日号

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 下村憲司さん=写真=は、渋谷区のITベンチャー企業に勤務する31歳。新型コロナの感染拡大をきっかけとした働き方の変化により、今年7月、豊島区から三崎に移り住んだ。

 「データサイエンティスト」と呼ばれる職種に就き、おもに携帯電話の位置情報を分析・調査し、観光資源の掘り起しや地方創生に関する依頼に対応する。ネットワーク環境とパソコンさえあれば勤務地を問わない仕事柄、4月上旬から全社でテレワークが推奨され週1回の出勤になったことで、「高い家賃を払ってまで、東京に住む理由がない」と考えるようになった。「地方創生、地域活性化を仕事にしているなら、住まいを地方に変えることで当事者意識が持てるのではとも思った」

 都心から通勤圏内で、以前から観光でたびたび訪れ、レトロな街並みや海が好きだった三浦にしよう--。そう思い立つや否や「三崎に移住したいです」と、不動産屋に問い合わせていた。移動制限解除を待って内見の約束を取り付け、案内されたのは中古の一軒家。家賃が安く、趣味の釣りが一年中楽しめる海は目と鼻の先にあり、気候も温暖と申し分ないほど魅力的な住環境だった。

 移住に際してもう1つ求めていたのは、人付き合いだ。仕事に遊び、利便性で見れば都市部での生活に勝るものはないが、その反面、人間関係の希薄さに物足りなさを感じていたのも事実。「地域住民同士が緩やかに支え合う町に住みたい」といった理由からも決断は早かった。

できることから地域へ還元

 「若い人には地域の高齢者の見守りをしてもらいたい」。引っ越しの心構えとして聞いていた言葉を反芻する。自宅の近隣にはひとり暮らしや足腰の悪い高齢者が多数居住。あいさつやゴミ出しをはじめとして、町内会の草刈りへ積極的に参加したり、食材のお裾分けを貰い、またある時は釣った魚で作った干物をあげたりと、ざっくばらんにご近所付き合いを楽しみ、見守りの役割を果たしている。新参者を懐深く受け入れてくれた三崎に対し、「相互扶助。自分は何ができるかを考え、実際に提供することが大切」と説きながらも、実際は喜んでもらえるのが純粋に嬉しいのだと言う。移住は一過性の流行りで決めるのではなく、あくまでもその土地でどう生きていくかが第一義、というのが持論だ。

 自身も常連の「朝めしあるべ」では、皿洗いの協力を買って出て、1人で切り盛りする店主をサポートすることもしばしば。休日は観光客の利用が増える同店。「三崎に来て良かったと思って帰ってもらいたい。料理を待たせないよう手伝えることが皿洗いだっただけ」。結果、移住からまだ半年と経っていないにもかかわらず、周囲も驚くほど溶け込んでいる。地元海南神社の祭礼は昨年、コロナ禍により関係者で執り行われたため未体験だが、「次回は西海上の神輿を担いでいるかも」と笑った。

 パソコンと向かい合い、データ分析に終始する平日。それでも一歩外に出れば、仕事のスイッチはオフになり、頭の良い切り替えになっている。デジタルな仕事とのバランスが取りやすくなったのも嬉しい副産物だ。

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