三浦 社会
公開日:2023.03.31
三浦RC創立60周年記念講演会
「老いて学べば死して朽ちず」
小泉元首相、14年ぶりに登壇
三浦ロータリークラブ(奥山浩司会長)創立60周年記念講演会が3月21日、三浦市民ホールで開かれた。講師に元内閣総理大臣・小泉純一郎氏が招かれ、三浦では2009年に政界引退後14年ぶりに講演。「これからの日本」をテーマに、約380人の聴衆に熱弁を振るった。
冒頭、奥山会長は三浦RCの活動について、会員47人で、ポリオ根絶運動や障がい者らを招いた芋掘り例会、市への医療用品寄贈、みんなの食堂の開催、国道134号線沿いの交通安全標語看板の塗り替え、地元の子どもたちと三浦海岸の清掃を実施していることなどを説明。「奉仕の精神を掲げ、住みやすく、楽しく、子どもたちの笑顔が絶えないようなまちを今後も皆さまと一緒に作っていきたい」とあいさつした。
その後、小泉氏が登壇した。父・純也氏の逝去に伴い、27歳で衆議院選挙へ初出馬したことに触れ、「弔い合戦で立候補したのは私と小沢一郎、佐藤観樹の3人だが、落選したのは私だけ。『あいつは出来が悪い』と言われたけれど、総理大臣になったのも私だけ」と序盤から"小泉節"を炸裂させた。
また、2011年3月11日の福島原発事故を契機として、「脱原発」運動に取り組んでいることにも言及。「原発から発生する放射能廃棄物の処分場が国内に整備できていない。原発の建設コストは決して安くはなく、日本における電力の約20%を占める原発の代わりに太陽光や風力、水力、地熱といった自然エネルギーの活用に税金をかけるべき」と持論を展開した。
さらに、太平洋戦争については「敗戦が予想されていたのにもかかわらず開戦し、多くの国民が犠牲となった。二度と戦争をしてはいけない。平和をどう保てるか。世界に役立つような国にしていかなければならない」と唱えた。
最後は、高齢化社会に入った現代を見て「50年前は100歳以上の人口は3千人ほどだったが、昨年は9万人を超えて、長生きできる国になった。元気にどう活動していくかを考えなくてはならない。それにはバランスの摂れた食事、適度な運動、十分な休養が大切」と語った。
その上で、江戸時代の儒学者・佐藤一斎が説いた「少にて学べば、壮にして為すことあり。壮にして学べば、老いて衰えず。老いて学べば、死して朽ちず」を紹介。「私はもう81歳。総理大臣を務めていた時は、親父が亡くなった65歳まで生きればいい、死んでもいいと思ってたけれど、歳を重ねると、元気で長生きしたいという気持ちに変わってきた。今は100歳なんて驚かない時代。少しでも学ぶ心が必要で、知らない情報を得るということはとても楽しいこと。何でもいい。向上心を持って、趣味でも、楽しみを見つける。これが大事」と結ぶと、会場は割れんばかりの拍手に包まれた。
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