公益財団法人藤沢市みらい創造財団の理事長に就任した 石井 恒男さん 大庭在住 60歳
市民と寄り添い未来を築く
○…青少年事業、芸術文化、スポーツの3分野が統合し、藤沢市みらい創造財団が設立されて6年。6月23日付で同財団の理事長に就任した。「芸術もスポーツも青少年支援も、人間の心の豊かさを醸成するもの。非常に夢のある財団の名の通り『藤沢の未来』について考えられるやり甲斐のある仕事だと思う。市民生活の満足度向上と、職員が仕事に達成感を得られるような職場環境整備を同時に進めていきたい」と意気込みを語る。
○…大庭(現・城南)生まれ。明治小、明治中時代を振り返ると、緑豊かな野山を駆け回った記憶が鮮やかに蘇る。「自分が育った大好きな街をもっと良くする仕事がしたい」。市職員の道を志し、市民センターなど住民との距離が近い現場を経て、副市長の職務を4年間務め上げた。一貫してきたのは「街の課題解決には、市民の肌感覚を大事にする」との思いだ。少子高齢化など困難な課題に直面しても、悩みを抱える住民たちと直接会い、その声に耳を傾けることで解決の糸口が見えてくるという。「『事件は会議室ではなく現場で起きている』というのと同じだよ」
○…趣味はレザークラフト。独学で身に付けた技術で革製のバッグ、スリッパ、手帳カバーなどを手作りし、愛用している。映画鑑賞も好きで、学生時代、当時の大船の撮影所で照明のアルバイトをしていた。「山田洋次監督の『男はつらいよ』のファンで、渥美清さんや倍賞千恵子さんのそばで働いた。気さくに挨拶してもらえたのが嬉しかった」と懐かしむ。
○…自宅では娘や孫娘たちとの5人暮らし。今後、同財団の運営を通じて「未来を支える子どもたちの成長をサポートしたい。たくさんの人に、藤沢に住んで良かったと思ってもらえるように努めたい」と話す。難しい問題にぶつかっても「朝の来ない夜はない」というポジティブ思考で挑むつもりだ。
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