通報から現場到着までの時間短縮を目指す藤沢市消防局は4月1日、北消防署六会出張所(亀井野4の8の1)に新たに救急隊を配備を予定している。これまで六会地区では出動から現場到着までの時間が市内で最も遅い平均6分台だったが、救急体制を拡充し改善を図る。今回の配備で市内全12出張所に救急隊が配備されることになる。
配備は救急車1台と隊員10人。2交代制で24時間対応にあたる。
同消防局によると、市内全域で通報後、救急隊の出動から現場への到着までの時間は平均5分台。六会地区はこれまで北本署や善行出張所、西部出張所などが対応していたが、最寄りの隊が別の現場に出動し遠方の隊の到着を待つ状況などが到着時間を遅らす要因になっていた。
近年は湘南台地区の再開発で人口も増加。2017年4月に隣接する遠藤地区で配備後も、六会地区の状況は改善しなかったため、18年6月議会で同地区への救急隊新設を提案。承認を得て、配備が決まった。
配備による短縮時間について同局では今後の検証が必要としているが、遠藤地区では新設後1分41秒の短縮につながったという。
同局では「高齢化による救急搬送数の増加で現場への到着時間は全国的な課題。1分1秒でも早く到着し、救急救命に努めたい」と話す。
現在市内には南と北の消防署、12の出張所と片瀬の分遣所(ぶんけんしょ)があり、14の救急隊が活動。片瀬分遣所では日中、鵠沼地区の救急隊が応援に入る形で運営されている。
適正利用呼び掛け
同局は現在、2040年には市内の65歳以上の高齢者が今の1・4倍になるといった推計をもとに、4分体制を目標に、さらなる到着時間の改善に努めている。
救急車の適正利用の呼び掛けもその1つ。症状を入力することで救急通報の必要性など緊急度の判断を助ける携帯アプリ「救急受診アプリQ助」や、24時間対応の健康相談電話サービス「ふじさわ安心ダイヤル24」(【フリーダイヤル】0120・26・0070)などの使用を呼び掛けている。
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