国の文化審議会は7月17日、雪ノ下の旧川喜多家別邸(石島家住宅)主屋(現・市景観重要建築物等)と、湯浅物産館(同)を国登録有形文化財(建造物)に指定するよう、答申した。これにより鎌倉市内の登録有形文化財は34件となる予定。
旧川喜多家別邸(石島家住宅)主屋
雪ノ下にある実業家川喜多長政の別邸。1942年(昭和17年)頃に建てられた木造2階建ての洋館で、玄関は北東隅に半円アーチの開口をつくり、ポーチとしている。内部は南側を主要居室としている。
モルタル仕上げの壁面と白の窓枠に特徴付けられた瀟洒な外観は、戦前の鎌倉の住宅の佇まいを伝えるものとされる。登録基準2号(造形の規範となっているもの)に該当。鎌倉市景観重要建築物等指定第15号。
湯浅物産館
雪ノ下にある1936年(昭和11年)に建てられた2階建ての看板建築。若宮大路に東面して建つ。間口六間(約10・9m)、奥行十一間半(約20・9m)。店の奥にトップライト付きの吹き抜けを設けた近代的なつくりとなっており、2階部分には吹き抜けを囲むように4面ガラス張りの回廊がある。
正面はスクラッチタイル張りで、2階に6連の額縁飾付半円アーチ窓が設けられており、「街路景観に彩りを添える」と評されている。登録基準1号(国土の歴史的景観に寄与しているもの)に該当。鎌倉市景観重要建築物等指定第25号。
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