神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
横須賀版 公開:2013年12月13日 エリアトップへ

県営浦賀かもめ団地 「健康団地」で再生へ 医療・福祉事業者のサービス拠点も

公開:2013年12月13日

  • LINE
  • hatena

 神奈川県は市内鴨居の県営浦賀かもめ団地を、「健康団地」として再生する取り組みに着手している。高齢化と空き住戸の増加が問題となっている県営団地に対して、医療・福祉施設を誘致し、入居者の利便性向上を図るもの。県内初の取り組みとして、サービス提供事業者を募集。今月、市内の2事業者が決定している。

 県内にある219の県営住宅の高齢化率は、今年4月現在36・0%。高齢者の単身世帯は居住全世帯の22%にあたり、入居者の高齢化が顕著となっている。孤独死やコミュニティの低下も課題となっており、県では、「健康団地」というコンセプトを掲げ、団地再生の取り組みを開始した。高齢者が健康に暮らすことのできるサービスや施設を付帯させることで、団地の居住性を高めるのが狙いだ。

 その第1弾として行われるのが、鴨居にある県営浦賀かもめ団地の事業。同団地は、昭和45年から入居を開始。当時から暮らす人も多く、団地入居者の高齢化率は43・8%と県平均よりも高くなっている。今回、同団地内にある2階建ての空き店舗を利用し、医療・福祉サービス機能を有する事業者を誘致。募集・選定の結果、医療法人社団小磯診療所と、有限会社ライフサポートいずみに決定した。小磯診療所は現在、団地に隣接した本院を運営しており、今回は分院を開設し、訪問医療やリハビリなどの医療サービスを行う予定。また、ライフサポートいずみは、「小規模多機能型居宅介護」として申請している。県では、空き店舗の改修・耐震性の審査などを行い、今年度内には事業を開始したい、としている。

 また、これをモデルケースとして、他の県営団地でも空き住戸や施設・余剰地を活用した支えあい活動のサポート、子育て世代の入居推進にも力を入れる方向だ。

自治会活動も活発

 浦賀かもめ団地自治会では、高齢化に伴う孤立化・引きこもり、買い物支援・防災対策などの問題に関して、地域ぐるみで活動している。現状では、高齢者の立ち寄れるサロン(コミュニティカフェなごみ)の開設や買い物支援の青空市を開催。また、毎朝行っているラジオ体操には50人近くが参加しているという。「外に出るきっかけづくりと、居住者の顔が見えることを実践している」と同自治会の具志堅吉治会長。この事業に関しても、「高齢者を抱える家では、介護の負担も大きな問題だった。住民の交流の場としても期待したい」と話している。
 

全35棟・1589戸、団地からは海が望める
全35棟・1589戸、団地からは海が望める

横須賀版のトップニュース最新6

スペース活用で創業応援

安浦町

スペース活用で創業応援

時間貸しのカフェ・オフィス

4月19日

「市民開放エリア」整備

横須賀火力発電所

「市民開放エリア」整備

音楽ライブやスポーツ利用

4月19日

官民連携で食糧支援

横須賀市

官民連携で食糧支援

規格外野菜を子育て世帯へ

4月12日

「最後の海軍大将」を偲ぶ

長井

「最後の海軍大将」を偲ぶ

私設図書館に井上成美ゆかり品

4月12日

災害時トイレ備蓄拡充

横須賀市

災害時トイレ備蓄拡充

車いす対応など課題も

4月5日

「くらしやすさ」全面発信

横須賀市定住政策

「くらしやすさ」全面発信

子育て世代向け新サイト

4月5日

あなたの街の植木屋さん ハロー・ガーデン

土日祝OK!見積り・出張費0円!1本からでも対応します!

<PR>

あっとほーむデスク

  • 4月19日0:00更新

  • 4月12日0:00更新

  • 4月5日0:00更新

横須賀版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

横須賀版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月23日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook