しんゆり美ママプロジェクト本部「ビューリリー」代表の
田中みずきさん
上麻生在住　34歳

”美”でつなぐ、まちづくり

　○…「しんゆりのママに自分らしく美しく輝いて生きてほしい」。美容に関する個人事業主らとまちづくりプロジェクトを開始した。「美容院できれいになると、洋服を買いたくなることってあると思う。そんなふうにママたちの気持ちを明るくして、外に出てもらって経済もまわして。まちを盛り上げていきたい」と心を躍らせる。

　○…新卒で不動産業界に入り、まちが変化していく様子に関心を抱いてきた。結婚を機に退職してからネイリストの資格を取得。４年前から新百合ヶ丘に住み、自宅でサロンを経営する。ある時、講演会で聞いた「点と点をつなぐまちづくり」という発想に「ネイリストの立場でも面白いことができるかもしれない」と感動。ママや女性の力が、住んでいるまちの発展に絡んでいけばと、仕事で知り合った仲間たちと今年９月、プロジェクトチームを立ち上げた。

　○…東京都板橋区出身。幼い頃から学級委員や生徒会役員、高校の水泳部ではサブキャプテンと、舵取り役を務めることが多かった。家庭では６歳の男の子と１歳の女の子を育てるママ。子育ては大変なこともあるが「ママだからって制限せずに、自分の人生は自分で幸せにすることで周囲も幸せにできると思う」とまっすぐに語る。

　○…縁あって住むことになった新百合ヶ丘に惹かれるものがあるという。目を輝かせ「マルシェやパンまつりなど面白い動きも出てきて。個と場所のパワーにあふれている」と話す。活動は始まったばかりだが、まちが変わった後も見据える。目指すのは将来子どもたちが自分らしく生きることができる場所。「住む人の半分は女性なので、女性のカラーを出していけば今までできなかったこともできるかも」と好奇心が止まることはない。