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麻生区 社会

公開日:2022.05.20

記者まちかど探訪
通称「カマキリ像」の正体は
しんゆりのモニュメント

  • 「カマキリ像」と呼ばれる「ふるさとの詩」

 新百合ヶ丘駅南口ペデストリアンデッキにある通称「カマキリ像」をご存じだろうか。地元住民や区役所職員からも「カマキリ像」と呼ばれ、待ち合わせ場所やイベントの際の目印に使われれいる。新百合ヶ丘駅前のちょっとしたシンボルにもなっているが、頭によぎる「なぜカマキリ?」--。そこで、本当の名前や設置された経緯などを調べてみた。



 現在、麻生区役所が管理しているこの像。区職員によると「月日は定かではないが、1984年度に完成した」らしい。新百合ヶ丘駅周辺特定土地区画整理事業の中で、新しい街を象徴するモニュメントとして作成されたもので、その後、区役所に寄贈されたそうだが「詳しい資料が残っていない」という。



 図書館に残っている「ふるさとの心が鼓動するまちづくり 新百合丘駅周辺特定土地区画整理事業のあゆみ」(1985年発行)を調べてみると、東京芸大教授で日展の評議員を務めていた山下恒雄氏の作品で、作品名は「ふるさとの詩」。材質は丹銅板を用いており、多摩丘陵に昔から自生していた、柿、オオバコ、エビネラン、ホタルブクロ等をモチーフとして三角錐(土台)に配置。その中央に昆虫(カマキリ)を擬人化した男女が、県の花(現在は麻生区の花でもある)「ヤマユリ」を高く掲げている。山下氏は、生き物をテーマに、昆虫を擬人化した作品も多いという。同資料の中には「この彫刻は、失われゆく自然に対するあこがれと郷愁を表現するとともに、愛と自然を称えるものとされている」とある。



 昔を知る人たちにも聞いてみたが、どういった経緯で山下氏に依頼したのか、作品名の「ふるさとの詩」は「し」なのか「うた」なのか、なぜカマキリなのかはわからず。もし資料や詳細をsる方がいれば、編集室までご一報を。

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