長年の貢献に地域功労賞
２個人、１団体へ

前列左から寺崎さん、城田さん、後列左から黒川シニアサークルの片柳さん、原栄さん、冨永恵子さん

　麻生区地域功労賞の表彰式が10月８日、あさお区民まつりの中で行われた。個人で寺崎修三さん（88）＝百合丘＝、城田雄二郎さん（82）＝百合丘＝、団体で黒川シニアサークルが受賞した。

　同賞は、地域に貢献する活動・取り組みをし、顕著な功績がある自主的な活動が継続して５年以上認められる個人または団体を表彰するもの。

　寺崎さんは、26年にわたり、雨天を除く原則毎日、鶴亀松公園でラジオ体操を実施。地域住民の健康維持、交流促進に貢献したことが評価された。寺崎さんは「個人的にやっていた中で自然発生的に近所の人たちが集まって今になる。まさか賞をもらえるとは」と驚きながらも受賞を喜んだ。

　城田さんは、長年にわたり週３、４回、団地内の防犯パトロールや公園の美化活動を１人で実施。高齢者や子どもたちへの声掛けや、困っている人たちの相談など地域の安全・安心に貢献した。城田さんは「自主的に活動してきたので表彰されるとは思っていなかった。年齢的にもぼちぼち終わり。次にやってくれる人がいたら」と期待を寄せる。

　黒川シニアサークルは、８月を除く毎月第２木曜日に黒川公会堂で地域の高齢者を対象にしたストレッチや体操、脳トレなどを指導。メンバーは、民生委員・児童委員らで、地域の高齢者の健康維持、増進に貢献するだけでなく、人間関係構築、高齢者の様子を直接確認できる場にもなっていることが認められた。代表の片柳茂男さんは「毎月楽しみにしてくれている人もいる。今後、送迎も検討している。できるだけ長く続けられるよう、引き継いでくれる人がいたら」と話した。