田名地区の望地付近の竹林で鮮やかな黄色いこぶりの花が特徴的な「キンラン」が咲いている。
環境省で絶滅危惧II類、神奈川県でも準絶滅危惧に分類されている希少な花。元々里山や雑木林に多く咲いていた日本の在来種だが、土地開発の影響で自然環境が減少していることや、菌類を養分にするため限られた場所でしか生息できないことからその数を減らしている。
この土地を所有している坪井紀代子さんによると、5〜6年前から竹林に自生していたというが「キンラン」だと気が付いたのは今年4月。ネットニュースで埼玉県のキンランの群生が話題になっていたのを目にした息子の俊一さんが「もしかしたら」と思い観察すると、花や葉の形などの特徴が一致していた。俊一さんは「こんな住宅地に絶滅危惧種が咲いているなんてと驚いた」と振り返る。
相模川を一望できる場所にある竹林にはキンラン以外の花は咲いておらず、日がよく当たる箇所に8株ほど点在している。
紀代子さんは「絶やさないようにしたい。ずっと咲いてくれるとうれしい」と笑顔で話すとともに、「竹林は私有地のため見学などはご遠慮ください」と話している。
|
<PR>
さがみはら中央区版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|