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さがみはら中央区 人物風土記

公開日:2026.06.04

「相模原タートルハイシニア」の監督としてチームを初の全国大会へ導いた 笹倉 宏文さん 横山台在住 76歳

  • 笹倉 宏文さん (写真1)

家庭を思い采配振る

 ○…相模原タートルの監督就任から5年、初めて全国大会への切符を手にした。「選手としてプレーすることも楽しいが、監督としてみんなの面倒を見て、チームが一つになって勝ったときの喜びもまた大きい」。4月のねんりんピック予選でも0対9からの大逆転劇を演じるなど、チームは今乗りに乗っている。

 ○…山口県の出身。中高では相撲部に所属していたが、三菱重工広島造船所に就職後、社内チームで助っ人を引き受けたことでソフトボールと出会う。40歳の頃、相模原への転勤を機に一度は引退を決意。道具一式を処分するも、昼休みに練習を見ていたら「ついつい参加していた」。以来、引退を考えたことはなく、そんな自らを「ソフトバカ」と笑う。

 ○…「26人の選手をまとめるには、まず家庭とのバランス」。三菱重工時代には、仕事でサウジアラビアに赴任。その間に長女が生まれたが、初めて会えたのは生後6カ月の時だったという。「あの時は奥さんに辛い思いをさせた」。だからこそ、今は妻の趣味である畑仕事に精を出す。練習に向かうのは、畑に水を撒いてから。試合で県外に行くことも多いが、常に家庭が最優先。最近では、川崎に住む孫から「じいじはすぐビールを飲んで帰っちゃう」と釘を刺され、3時間半寄り添ったという好々爺の一面も。家族への感謝を胸に、責任感をにじませる。

 ○…ソフトの一番の魅力は「勝ったときの喜びをみんなで分かち合えること」。練習では常に実戦を意識し、あらゆる展開への対策を練り上げて采配を振る。国内最高レベルの舞台となる全国大会に向け、「相手がどこであろうと、自分たちのソフトを貫き通すだけ。まずは1勝」。熱い闘志を秘め、静かに頷いた。

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