3月は自殺対策強化月間。厚木市でも、毎年3月1日に本厚木駅前で啓発物を配る街頭キャンペーンを行っていたが、今年は新型コロナの影響で中止に。そこで市は、配布物1400セットを用意し、市役所庁内や厚木商工会議所、あつぎのえいがかんkikiなどに設置している。
メンタル相談100件増
新型コロナの影響が出始めた昨年3月から7月までの市へのメンタルヘルス相談件数は、6月までは大きな変化がなかったものの、7月から増加。担当の市健康づくり課では、昨年4月から12月までの件数は、19年に比べ100件程度増加しているという。
同課では「例年、女性の方の相談が多く昨年度も6割が女性でしたが、今年度は老若男女問わず増え、特に中年男性の相談が増えている印象がある」と話す。相談内容は、家族や仕事のこと、将来の不安、SNSによるトラブルなど多岐に渡るという。精神保健福祉士の井手雪乃さんは「どこに連絡したらいいのかわからずに連絡してくる方が多い。ひとつの相談内容も、一人で対応するのでなく職員で共有し、方向性を話し合ってます。人に悩みを相談することで、何に困っているのか問題を整理できることもある」と話す。
同課では、保健福祉センター2階エレベーター前に、「自殺予防キャンペーン」ののぼりと共にブースを設置=写真。いのちのサポート相談やゲートキーパーフォローアップ講座の情報などを掲示している。
そのほかにも、本厚木駅北口前に設置されているデジタルサイネージでの事業紹介や、毎月15日のメルマガ発行など、自殺予防へ向けた周知活動を行っている。
「つながるシート」を作成
厚木市では、昨年9月から庁内連携を図るため、「つながるシート」を作成。これは、健康づくり課に相談に来た人が書類に記入し、必要な課につなげるという仕組み。「子どものこと、経済的なことなどひとつの課では解決できない相談も多い」という。「より相談しやすい環境になれば」と話す。
また、3月15日(月)の午後に「いのちのサポート相談」を実施。臨床心理士が相談を受ける。相談方法は【電話】または面談のどちらかを選択。予約制。
相談・問合せは市健康づくり課【電話】046・225・2201へ。
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