横須賀版 掲載号:2016年12月16日号
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逸見地区を描いた作品展を開いている 山口 功さん 東逸見町在住 80歳

向上心は衰え知らず

 ○…山と海に囲まれた東逸見の高台に自宅兼アトリエを構えて30年。時代の流れと共に移り変わっていく街の景色をその目でずっと追ってきた。これまで東京などで40回近くの個展を開いてきたが、今回は地元で地元の作品を展示する初めての機会。5年ほど前まで駅の傍にあった桜の木など、住んでいる人だからこそ心に響く絵画40点を披露している。

 ○…学生時代から絵を描くことに夢中だった。高校卒業後は、上京してふすまの材料を扱う会社に住み込みで働きながら、独学で絵を勉強。時は流れ30歳になった時、ふと考えた。「このままの生活で良いのか、絵とは何か」―。人生に迷いが生じ、貯金を全て使って飛び乗ったのは海外への渡航船。マラッカ海峡、大西洋を越えてたどり着いたのは地球の裏側ブラジルだった。サソリに噛まれて命を失いかけたこと、アマゾンでの過酷な肉体労働は日本で味わえない体験だった。

 ○…1年半近いブラジルでの滞在を終えて見つけた答えは「絵は人をつなげる」。滞在中、子どもたちが遊んでいる風景を似顔絵に描き、渡した時の喜びがあふれた表情は今も忘れられない。「言語や年齢、性別を超えて感情を共有できた。絵を描くことが自分の役割だと思えた」と吹っ切れた。帰国後は画壇に属して画家として生きる道もあったが、「自由気ままに描きたい」と孤高の道を選択。建設業や米軍基地の守衛など、職を転々としながらも個展を開催してきた。

 ○…傘寿を迎えても尚、「向上心は尽きない」。個展を開く度に満足いかない箇所が目につき、都度修正を繰り返す。30年前に描いた作品で現在まで微調整を続けているものもある。近頃意識し出したのが絵筆を置くタイミング。納得できるものが描けなくなった時が画家の引き際と考えているが、そもそも自身は納得したことがない。「絵筆を持ったままの往生が理想だね」。生涯現役を貫く。

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