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横須賀・三浦 スポーツ

公開日:2022.11.04

「地元開催に特別な思い」
(株)サガミ所属 山辺美希選手

 地元企業である(株)サガミのアスリート社員、山辺美希選手(28)=写真=も今大会に出場する。活動の軸足は次期パリ五輪出場に照準を合わせているが、競技力を高めるためにプロクラスレースにも積極参戦している。

 五輪の競技艇種が新カテゴリーの「フォイル」に変更されたことで、代表選考は横一線のスタート。誰もが不慣れな道具に翻弄されながら競技力向上に努めている中で、「私はチャンスだと捉えています」と明快な発言。今年6月の国内プロレースでは、フォイル部門で優勝を飾っており、調子は上向きだ。

 だが、10月にフランスで開かれた世界選手権で洗礼を受けた。フォイルへの切り替えは新型コロナが世界で猛威を振るい始めた頃。「乗り方、セッティングの情報がまるでなく、手探りの中で答えを導き出せない3年間を過ごした」。現地のレースで痛感したのは「世界との格差」。でも悲観はしていない。「これを乗り越えることで新しい道が拓ける」と前向きだ。

 山辺選手の応援看板や顔写真入りのバス広告を横須賀市内で頻繁に見かける。週に3日はガス器具の点検業務などで一般家庭を巡回しており、声援を受けることも少なくないという。「ウインドを知らない人に自分の走りを見てもらうチャンス。だから、地元開催には特別な思いがあります」

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