大好きなペットとのスキンシップ。顔を近づけると「口臭が気になる」、よく見れば「歯が黒ずんでいる」--。

　「三崎動物愛護病院」の五十嵐眞一院長は「人間と同様に、犬猫も日頃のデンタルケアが大切」と呼び掛けている。

　食べかすによる汚れと口腔内の細菌が混ざり、歯の表面に付着する歯垢（プラーク）。そのまま３日経つと、唾液中に含まれるカルシウムが沈着し、石のように固くなる歯石に変化。犬猫は虫歯になるのは稀だが、歯肉が後退し、歯根が見えて歯周病や口内炎などのトラブルを引き起こし、心臓や肝臓にも悪影響を及ぼすこともあるという。

　市販の犬用・幼児用歯ブラシや指サック、ガーゼを使った歯ミガキで歯垢を取り除けば予防できるというが、口を触られるのを嫌がり、細部まで歯ブラシが行き届かない場合がある。そこで同院では「スケーラー」と呼ばれる専用器具を用いて、全身麻酔による歯石除去を行っている。

　「動物はモノを食べられないと、元気になれません。年に一度くらいは、大切なパートナーの歯や口の健康をチェックしましょう」

三崎動物愛護病院

神奈川県三浦市三崎5-12-3

TEL:046-876-9741

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