藤沢 社会
公開日:2024.05.31
6月4日〜10日は「歯と口の健康週間」
歯と口を守って全身の健康維持を
藤沢市歯科医師会 永村宗護会長インタビュー
健康を支える毎日の食事をとるために、大切なのが歯と口腔環境だ。6月4日(火)から10日(月)の「歯と口の健康週間」にあわせて、藤沢市歯科医師会の永村宗護会長(67)に、歯や口を健康に保つためのポイントや歯科医療の現場について話を聞いた。
歯科医療技術の進歩や市民の歯に対する意識向上などから、近年は虫歯(う蝕)の患者数は減少傾向にある一方、歯を失う原因で最も多い「歯周病」による来院者が増えているという。
歯周病は、歯の汚れ(プラーク)の歯周病菌が毒素を出すことで、歯ぐきの炎症や、歯を支える骨の破壊につながる病気。初期は痛みが少なく静かに進行するため、気が付くと歯がグラグラしたり、抜けてしまったりする。
医療現場では、さまざまな研究から歯周病が糖尿病や心臓病などの全身疾患と深い関わりがあることが判明している。永村会長は「糖尿病などの方は、健康な方と比べて体が弱っており、感染に弱い状態といえる。口の中には常に多くの菌がおり、それが悪さをすることで、他の大きな病気につながることがある」と警鐘を鳴らす。
歯周病は40代から急増する。自分では気づきにくい歯ぐきの異常を早期に発見するために、大切なのが歯科健診だ。同会では、今年も6月1日(土)から成人歯科健診を開始する。
同健診について、近隣他市では40歳から70歳までの10歳ごとが対象となることが多いなか、藤沢市では20歳から70歳までの5歳ごとと、80歳を対象にしている。若い頃からの口腔ケアや、高齢者への支援に注力しており、永村会長は「ぜひ利用していただきたい」と呼びかける。
市内184人の歯科医師が会員となっている同会では、高度な機材などを備えた施設を活用した医療体制も整えている。高齢者や障害者への治療では特に有効で、「患者の全身の状態から治療の進め方について話し合うなど、個別のクリニックでは難しいケースにもチーム医療で対応する」という。
また、がんなどの大きな手術の前や、妊娠期なども歯科医療が大切になるため、同会と市医師会、市薬剤師会が「藤沢三師会」として連携している。今年2月には、藤沢の三師会が協力して異常気象と健康被害の関係を解説する市民公開講演会も開催した。「今後も連携を深めて市民の健康を守っていく」と話す。
前会長の遺志を継ぎ
先月15日に同会の前会長である吉田耕一氏が急逝し、同月23日に遺志を継いで会長に就任した永村会長。
吉田前会長とは年齢と大学が同じという縁があり、「歯科医師会に入って最初に声をかけてくれたのが吉田さんだった」と振り返る。
家族ぐるみで長く親交を深めた前会長は、生前に「コロナ禍で薄れてしまった会員同士のつながりの回復」と「市民への周知啓発につながるイベントの再開」を念願にしていた。「過去に開催していた『お口の健康フェスティバル』は来年度には再開したい。会員が集う場を少しずつ増やしているが、最新の情報や自分以外の治療方針を学ぶ良い機会にもなる。積極的に取り組んで、吉田前会長の想いにこたえたい」と決意を語る。
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