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鎌倉 人物風土記

公開日:2021.11.05

かまくら市民活動フェスティバルの 実行委員長を務める
小島 政行さん
藤沢市在住 72歳

大切なのは、動き続けること

 ○…13日、14日開催のフェスティバルの実行委員長として指揮を執る。コロナ禍でいったん延期となったが、仲間たちと方法を模索。「オンラインでという考えもあったが、NPO活動に大切な『人と人とのふれあい』の場をなんとか作りたいという声が上がった」。会場を初の屋外にするなど、新しい形に切り替えての準備に励む。

 ○…横浜出身。慶應義塾大学を卒業後、第二精工舎(現セイコーインスツル)でクオーツ時計の開発に携わった。30年前に起業し、米国のソフトウェアを日本向けに販売したが、「時代を先取りし過ぎた」と苦笑い。10年前からは社会貢献を人生の中心にシフトした。

 ○…現在は、SDGsに関わる複数の団体で忙しい日々を送る。理事長を務めるNPO法人プラスチックフリージャパンでは、身体や環境に影響のあるマイクロプラスチックやプラごみについての啓発活動を実施。請願書も出し、役所などの自動販売機でのペットボトル販売が中止となった。(一社)SDGs活動支援センターでは、企業コンサルなどで資金を調達し、若者への助成事業を行う。塾長を務める鎌倉ユネスコ協会の講座「SDGsみらい塾」では熱意ある若者の姿からも刺激を受けている。「ビーチクリーンやジェンダーなど、自ら課題を見つけ行動している」とうれしそうに語る。

 ○…「急きょということで、調整中の部分も多い。忙しいけれど、止まることを知らないタイプだから性に合っている」と笑う。市民活動もSDGsも要は、動き続けること、持続すること。「フェスティバルを通じ、コロナ禍でも頑張る市民団体のことを知ってもらいたい。そして『自分もやってみたい』という人が一歩を踏み出すきっかけになれば」

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