神奈川県教育委員会が6月7日、今年1月末から実施した体罰の実態把握調査の結果を発表した。2012年度に把握した体罰は、県立・市町村立・私立合わせて162件だった。
この調査は、文部科学省の依頼に基づいて、社会問題となっている体罰の実態を把握し、子どもたちが安心して生活できるようにと実施された。県立学校は県教委が、市町村立学校は県の実施要項に基づき各自治体の教育委員会が、私立学校は県民局がそれぞれ調査。座間市内の対象校は、小学校11校、中学校6校、県立高校4校だった。
全県での調査人数は教員、児童と生徒合わせて100万人近くになった。
身体に対する侵害(殴る・蹴る・叩く・ボールでぶつけるなど)と、【2】肉体的苦痛を与える行為(長時間の正座など)が、体罰と判断された。
発生状況
調査結果によると、2012年4月から2013年1月に発生し、既に対応した事案(第1次報告)は34件にのぼった。2012年4月から今年3月までに発生し、第1次報告以外に把握した事案数が128件。合わせて162件となった。学校別にみると、県立が78件、市町村立が75件、私立が9件だった。
体罰が行われた場面で最も多かったのが、部活動中で74件。次いで授業中(45件)だった。場所は、運動場と体育館が83件と半数以上を占め、教室(50件)が続く。体罰の態様は、素手で殴るが85件、蹴るが23件、棒などで殴るが16件だった。
県は今後、体罰の根絶に向けたガイドラインの作成と配布、防止に特化した研修会を開催する意向。また、部活動の外部指導者研修会の実施、被害に関する相談窓口の新設に取り組む予定。
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