子どもたちが日ごろ大切にしているぬいぐるみが、誰もいない夜の図書館に「お泊り」し、好きな本を探して読む――。そんな一風変わったイベントが、座間市立図書館で行われた。
この「ぬいぐるみのお泊り会」が開かれたのは9月10日。図書館には、お気に入りのぬいぐるみを連れた親子21組が続々と集まった。小さなトラから、子どもより大きなクマまで。ボランティア「おはなしぐるーぷ さくらんぼ」による人形劇や絵本朗読が進む中、子ども達は大小様々なぬいぐるみを大事そうに抱えながら話に聞き入っていた。
おはなしが終わった後は、いよいよ一時的なお別れの時間。子どもたちはぬいぐるみに布団を掛け、手を振りながら家に帰って行った。後日、ぬいぐるみを迎えに行った子どもには、お泊り中のぬいぐるみを写した写真が手渡された。
ぬいぐるみのお泊り会はアメリカの公立図書館で始まったとされ、近年国内の図書館でも広がりを見せている。若い世代の「活字離れ」が叫ばれる中、ぬいぐるみを通じて図書館探検を疑似体験してもらい、図書館そのものへの興味を深めてもらおうという試みだ。子ども達には事前にぬいぐるみの「すきなもの」を聞いておき、その好みにあった絵本を職員が選書。ぬいぐるみに読ませた。
同館では初開催にもかかわらず、定員を超える応募が寄せられたという。
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