神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
鎌倉版 公開:2011年11月25日 エリアトップへ

個人で被災地の支援活動をしている 橋本 等さん 台在住 55歳

公開:2011年11月25日

  • X
  • LINE
  • hatena

湯たんぽで被災地に温もりを

 ○…被災地に湯たんぽとその手作りカバーを届けようと、10月から500円のワンコインカンパとカバーの作り手の募集を開始した。友人ら約50人に働きかけたところ、その情報が口コミで広がり、自主保育の仲間や、老人会の協力、最終的には企業からのカンパも得て11月15日の時点で宮城県に380個、福島県に60個を配布した。届け先は現地にいる友人に縁のある小学校など。「個人でやっているからこそ、送り手の分かるかたちにしている」と語る。

 ○…3月の震災後、「すぐに支援に行きたい」と予定をしていた家族旅行を中止。避難所で活動をしている友人を伝って宮城県の志津川町へ。「被災地は想像以上だった。何もないから音がどこにも反響しない」と異様な光景に絶句。その状況の中、避難所で1日限りの無料のコーヒー屋を開店した。「『挽きたてのコーヒーは震災以来、初めて。本当においしい』と言われた時の笑顔が忘れられない」と当時を振り返る。

 ○…東京生まれ。大学を中退後、国内の寺社を巡り各地を転々としていた。数年後、アルバイトをしていた書店の縁から文具関係の会社に就職。人事を担当した。バブル崩壊後、リストラ業務を担当し「数字だけで人を判断するのは何かが違う」と疑問を抱き退社。兼ねてから自給自足の生活に憧れがあり、山梨などで農業に携わった。約10年前から知人の紹介で横浜にある精神科の診療所事務員に。8年前鎌倉に越してきて、現在は妻と6歳の息子との3人暮らし。休みの日は息子の遊び相手になったり趣味の家庭菜園で里芋などを育てている。「息子はやんちゃ盛り。キャンプに行ったり元気一杯だ」と笑う。

 ○…「自分の仕事も、湯たんぽの活動も人の縁で成り立っている。周りの人には本当に感謝している」とし、「特に鎌倉の人にはパワーを感じる。今後も鎌倉から発信していきたい」と抱負を語った。
 

鎌倉版の人物風土記最新6

松原 駿吾さん

鎌倉青少年会館のリニューアル実行委員を務める

松原 駿吾さん

鎌倉学園高校 15歳

4月19日

尾林 功二さん

鎌倉市バスケットボール協会の会長に就任した

尾林 功二さん

山崎在住 53歳

4月12日

森 文男さん

鎌倉警察署長に就任した

森 文男さん

市内在住 59歳

4月5日

佐々木 卓栄さん

大船警察署長に就任した

佐々木 卓栄さん

市内在住 55歳

3月29日

伊藤 大晴さん

今季から鎌倉インテルの主将を務める

伊藤 大晴さん

横浜市在住 23歳

3月22日

田原 充さん

「鎌倉市障害者二千人雇用センター」のセンター長を務める

田原 充さん

腰越在住 50歳

3月15日

あっとほーむデスク

  • 4月22日0:00更新

  • 8月20日0:00更新

  • 7月16日0:00更新

鎌倉版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

鎌倉版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月24日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook