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公開日:2014.01.31
2013年火災件数
昨年比11件の増加
警報器「奏功」が4件
鎌倉市消防本部はこのほど、2013年の市内の災害概要をまとめた。1年間の火災件数は41件で、前年と比べて11件増加した。また、設置が義務付けられた住宅用火災警報器によって4件が早期発見につながり、ぼや程度で食い止めることができたという。
同消防本部は「件数は増えたが、原因別で見ると例年と同様の傾向。最も多かったのが『放火(疑い含む)』の9件だった。燃えやすいものを家の周りに置かないなど対策をしてほしい」と話す。続いては8件の「たばこ」、5件の「電気関係」、4件の「こんろ(天ぷら油含む)」となっていた。
また、住宅用火災警報器によって4件が早期発見され、ぼや程度で消し止められたという。同装置は火災の逃げ遅れを防ぐことを目的としており、鎌倉市では2005年10月に設置が義務付けられた。市内の現在の推計設置率は84・1%で、県平均83・5%や全国平均79・8%を上回っている。同本部は「火災は、就寝時に逃げ遅れて死亡するケースも多い。警報器を設置すればそれを防ぐことができる。これからも啓発を続けていきたい」と語る。
「文化財を守ろう」建長寺で防火訓練
建長寺で1月28日、文化財防火のための消防総合訓練が行われた。寺務所などがある大庫裏から出火した想定で、隣接する重要文化財の「法堂」に延焼させないためにポンプ車やはしご車が放水を行うなど、10隊34人が本番さながらの機敏な動きを見せた。僧侶たち30人も文化財を屋外に運び出すなど訓練に参加した。
市内には国宝15件をはじめ579件の文化財があり、重要文化財保有社寺は73事業所。建長寺では昨年7月に敷地内の民家2軒を焼く火災が発生し、僧侶たちが仏像を屋外へ避難させた。文化財への延焼は免れたものの2人が死傷した。
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