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中原区 社会

公開日:2023.10.27

岡部氏が神奈川文化賞
感染症対策で功績

  • 受賞した岡部氏(写真は4月撮影時)

 文化の向上発展に尽力した個人・団体を県が毎年表彰する「神奈川文化賞」が10月10日に発表され、川崎市健康安全研究所所長の岡部信彦氏(77)が選ばれた。新型コロナウイルス等の感染症における保健衛生分野での功績が評価された。

 岡部氏は慈恵医大を卒業後、慈恵医大小児科助教授、国立感染症研究所感染症情報センター長などを経て、2013年に川崎市衛生研究所(現・健康安全研究所)所長に就任。コロナの正しい情報を市民に伝達した他、政府の対策専門家会議に参画。内閣官房参与(感染症対策)等を歴任し、コロナウイルス感染症対策、感染症法改正、危機管理統括庁設置に向けた内閣法改正案などについて国会予算委員会、内閣委員会で参考人として意見陳述を行った。

 今回の受賞に岡部氏は「県の一画である川崎市で、多くの方々と取り組んだ対策を評価いただいたと思う。人々の身近にあるのが感染症。強がり過ぎず、恐れ過ぎることなく、対策を続けたい」とコメントした。

 72回目となる今年度は、岡部氏ら4人が文化賞を受賞。若い世代を奨励する「未来賞」には2人が選ばれた。他の受賞者は次の通り(順不同、敬称略)。▽文化賞=長谷川櫂(69)、上條陽子(86)、松井利夫(80)▽未来賞=石川直也(36)、阪田知樹(29)

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