4月から「町田市民文学館ことばらんど」初の女性館長に就任した 江波戸(えばと) 恵子さん 横浜市在住
「文学の良さ伝えたい」
○…町田市立国際版画美術館に7年、中央図書館には6年務めるなど、文化畑を長く歩んできた。専門家ではないが、好きな分野が文化芸術とあって「文学は自分の生活に欠かせないもの。これまでの経験や体験をこの文学館で活かせたら」と目を輝かせる。館長就任にあたり「ここには優秀なスタッフがそろっているので、自分の役割は彼らが働きやすい環境を整えること」と裏方に徹する考えを口にした。
○…文学少女というよりも、体を動かすことが好きな活発な子だった。中学生のときはバスケットボールに打ち込み、バンドを組んでピアノを弾いたりボーカルを務めたり。好奇心旺盛で、内にこもるよりも外に向かって行動する活動的なタイプと自身を分析する。
○…今の一番の趣味はテニスと茶道。「年を重ねても今の体力を維持したい」と健康管理を目的にしたテニスは友人からの誘いがきっかけ。体を動かすことが楽しく、ストレス発散にも役立っているという。20年ほど続ける茶道は、熱心な母親の姿を見て影響を受けた。「お茶室の静かな空間でお茶をたてていると心が落ち着くんです」。教室には男性も多く、知らない業界の人たちから様々な情報を得ることにも役立っているという。
○…着任時は緊急事態宣言下で休館中。自粛期間、文化施設にできることは何かを改めて考えた。文学館の事業展開もこれまでと同じではなく、オンラインやインターネットなどに対応しつつ、人とのつながりを持てる機会も大切にしなければと思う。「人は遊びがないと生きていけない」。文学や文化に人々の希求が高まる可能性も大きいと期待する。「文学館があってよかったと言っていただけるように、しっかりと文学の良さを伝えていきたい」
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