2020年の幕開けにあたり、本紙では小野澤豊愛川町長に恒例の新春インタビューを行った。小野澤町長は、温かい中学校給食の実現や横須賀水道半原水源地跡地利活用などに向けて意欲を語った(聞き手/編集長 府川美穂、副編集長 富永潔)。
―新年明けましておめでとうございます。まずは2019年を振り返っての総括をお願いします。
あけましておめでとうございます。皆様におかれましては、希望に満ちた輝かしい新春をお迎えのこととお喜び申し上げます。昨年は、台風や豪雨など自然災害を含め様々な出来事があり、大きな教訓を得た一年でありましたが、町民皆さんのご理解とご協力をいただきながら、総じて、計画した諸施策も順調に進めることができました。特に、3年目を迎えた「宮ヶ瀬ダムナイト放流」では京都府や新潟県など遠方からも多くの方にご参加いただきました。地域資源を活かしたイベントとして定着し、町内はもとより、全国に本町のPRができたものと思っております。
また、令和への改元を記念して、町住民課の窓口へ転入や出生の届け出をされた方に地元産「あいちゃん米」のプレゼントや、改元記念動画「愛川百年旅」の制作など、新しい時代にふさわしい事業にも取り組めたと思っております。
―2020年が始まりました。町長の今の想いをお聞かせください。
年改まり、更に初心に返り「みんなが寄り添い心の通う愛川」へ向かって、引き続き政策実現のために誠心誠意、渾身の努力をしていきたいと念じております。子育てや高齢者福祉など、課題も山積し、やるべきことは沢山あります。そうした中で、選択と集中により、勇気をもって挑戦したい。また、近年の気象状況を考えますと、いつ、どこで、どんなことが起きるかわかりません。私の使命として、常に危機意識をもって、町民の皆さんの命を守ること、これを最優先に防災・減災対策には引き続き全力を注ぎ万全を期してまいります。
魅力ある施策を追求
―2020年の重点施策をお聞かせください。
町民の皆様にお約束した「温かい中学校給食の提供」については、本町では小学校の給食室を活用した「親子方式」での検討をしてきたところでありますが、調理した給食を他校へ配送することは、その小学校の給食室が工場扱いとなることから、様々な法規制がありました。
神奈川県との協議などを重ねてきた結果、県の建築審査会や開発審査会で承認され、大きく一歩前進をすることができたところであります。本年は、調理業務を含め給食施設の改修や調理機器、配送業務の検討などを進め、2020年度のできるだけ早い時期に実現したいと考えております。
―長期的にはどのような施策をお考えですか。
全国的な課題である人口減少については、本町でも様々な施策を打ち出し対策に取り組んできておりますが、一気に人口を増やすことは至難の業です。少子高齢化、人口減少という時代を生き抜いていくには、如何に若い人に住んでもらい、住み続けてもらう、そして元気な高齢者を増やしていくことが肝要です。
それには子育て、健康、教育等々、様々な分野において、本町に合った特色ある施策事業を推し進めながら、地域の資源を活かした魅力あるまちづくりが大事だと考えています。これまで築き上げてきた皆さんとの信頼と絆を大切にしながら、夢とロマンの描ける魅力ある施策を追求してまいります。
社会情勢が大きく変化している厳しい時代ではありますが、先人のたゆまぬ努力によって成長してきたこの町が、将来にわたって活力ある町で在り続けられるよう、先を見据えた中で、引き続き持続可能なまちづくりに努めてまいります。
―町内活性化の起爆剤として期待される半原水源地跡地の利活用について進展はいかがですか。
水源地跡地を活用した観光産業拠点づくり事業については、「基本計画」を議会にお示しさせていただき、議会検討会の中でも多くの議論をいただきました。そうした中で、検討会からのご意見やご提言を真摯に受け止め、社会経済情勢や将来を見据え、改めて大きく見直しを行いました。12月の町議会において議員の皆様にご説明をさせていただきましたので、議会でこの見直し案を大筋認めてもらえれば、今後、町民の皆様に説明会などの場を設けさせていただき、ご理解をいただいたうえで、スピード感をもって事業をしっかりと進めてまいりたいと思っております。
―町民へのメッセージをお願いします。
今年は東京オリンピック・パラリンピックが開催されます。町民の皆様が元気に笑顔でワクワクするような勢(はず)む一年になるよう、そして幸多い素晴らしい年になりますよう、心からお祈り申し上げます。本年も、町民皆様に寄り添いながら、温もりを感じる、そうしたまちづくりを目指して全力で取り組んでまいりますので、引き続き、皆様のご理解とご協力を宜しくお願いいたします。
愛甲石田駅近く家族葬専用式場「ゆかりえ」家族葬から樹木葬。友引の日に無料相談会を開催しています。 |
愛甲石田駅近く家族葬専用式場「ゆかりえ」家族葬から樹木葬。友引の日に無料相談会を開催しています。 |
<PR>
厚木・愛川・清川版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|
|
|
<PR>