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公開日:2025.11.14

文化財保護ポスター
厚木の2人が最優秀賞
応募476点から2部門で

 神奈川県内の中学生を対象にした「文化財保護ポスター事業」の入賞者がこのほど決定し、11月3日に横浜市内で表彰式が行われた。厚木市内からは「わたしたちの文化財」部門で依知中学校3年の入田菜々子さんが、「世界遺産登録をめざす鎌倉」部門で睦合中学校3年の中村心菜さんが共に最優秀賞に輝いた。

 次代を担う子どもたちに、文化財を守る心を育んでもらう目的で県教育委員会が主催している同事業。「わたしたちの文化財」部門では「文化財保護」と「私のまちの文化財」という2つのテーマが設定され、「世界遺産登録をめざす鎌倉」部門は鎌倉市との共催となっている。今回は県内から476点の応募があり、その中から入賞作品52点が選ばれた。

対比を生かして

 テーマ「私のまちの文化財」で最優秀賞に輝いた入田さんが題材に選んだのは、旧横浜正金銀行本店本館と三溪園聴秋閣。横浜市の文化財を調べる中で、自身が「格好良い」と思った2つだ。また、西洋建築と日本建築を並べることで、横浜の歴史の深さを表した。実際に家族で現地に赴き、写真も数多く撮影したという入田さん。最後はほぼ徹夜で描き上げたそうで、最優秀賞受賞は「本当にうれしかった」と笑顔を見せた。

悔しさをバネに

 「世界遺産登録をめざす鎌倉」部門で最優秀賞になった中村さんは美術部の所属。昨年も同コンクールに応募したが入賞で、「悔しかった」と語る。今年は、校外学習で訪れた鎌倉の街並みに感動し、同部門へ応募することを早くから決めていた。特にこだわったのは色。空と海と雲と大仏を、青と白で鮮やかに描いた。最優秀賞を家族全員喜んでくれたそうで、「祖父母はホームページからポスターを印刷して部屋に貼ってくれています」とほほ笑んだ。

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